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Aside


夕日が校舎を照らす。いわし雲が日に当たって鮮や

かなオレンジ色に染まる。


リュックサックからまだ傷ひとつ付いていない一眼

レフを取り出して、構える。


これは結構いい写真になるぞ。

ピントを合わせてシャッターを切ろうとすると、

??「何撮ってるん?」

誰かがカメラのレンズを覗き込んできた。

『うわぁっ!?』

びっくりして仰け反り、尻もちをついてしまった。

??「大丈夫?w」


声をかけてきた女子ー湊崎サナ先輩はいたずらっぽ

く笑いながら手を差し伸べてくる。

尻もちをついてしまった事が恥ずかしくて、

『じ、自分で立てます』

自分で起き上がる。

SN「やっぱりAは可愛いなー」

と言って抱きついてくるサナ先輩。

『ちょっ、抱きつかないでください!苦しい!』


苦しいっていうのは嘘で、本当は顔が赤くなってい

るのがばれないようにしているだけ。

だって恥ずかしいじゃん?

サナ先輩スキンシップ多すぎ!


SN「今日どこ行くー?」

サナ先輩とは最近よく一緒に帰るようになった。


『綺麗な写真が撮れるところ....ですかね。』


SN「じゃあ高台に行こっか!レッツゴー!」

『うわっ!ちょ、サナ先輩!?』


サナ先輩が俺の手を掴んで走り出した。


側から見たら僕とサナ先輩は恋人に見えるだろう。

でも、実際はただのちょっと仲がいい先輩後輩とい

う関係だ。


僕はサナ先輩のことが好きだけど、サナ先輩は好き

な人がいないらしいし、多分片思いだ。


サナ先輩は可愛くて人気があって、友達もいっぱい

いる。

一方僕はカメラオタクで友達のいないぼっちだ。


でももしかしたらチャンスがあるんじゃないか、な

んて思ったりしてしまう。


まあないんだけどね。


SN「着いたで!」

高台から見える景色は、一言では表せないほどの絶

景だった。

『すごいですね....』

SN「ここ私のお気に入りの場所なんやで!」


一眼レフを取り出して、構える。

しばらくの間シャッターを切る音だけが高台に響い

た。

SN「なぁなぁ一緒に撮ろ!」

『い、いいですよ』

一眼レフを三脚で固定し、タイマーを設定してから

急いでサナ先輩のいるところに向かう。


サナ先輩が首に腕を回してくる。


『ちょっと、な、何して( SN「ほらもう撮るで

ー!」



シャッターの乾いた音。



小鳥のさえずる声。



頰を撫でる柔らかい風。



サナ先輩の綺麗な横顔。





全てが、過去の記憶。

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Yoshi(プロフ) - KーPOPさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年5月8日 19時) (レス) id: 2c4a84c8ad (このIDを非表示/違反報告)
KーPOP - 最新投稿待ってます!頑張って下さい! (2019年1月6日 16時) (レス) id: 48c6491f1e (このIDを非表示/違反報告)
Yoshi(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年11月30日 12時) (レス) id: 27f849cb71 (このIDを非表示/違反報告)
cane1123(プロフ) - すごく面白くて続きが気になります。応援してます! (2018年11月27日 17時) (レス) id: 1e79aab752 (このIDを非表示/違反報告)
KーPOP - ありがとうございます! (2018年11月20日 21時) (レス) id: 48c6491f1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨッシー x他1人 | 作成日時:2018年11月12日 22時

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