人気者の君 (ページ3)

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俺が打ち上げのことを聞いて落ち込んでいると、同じクラスの人に呼び出された。

名前は、分かんないけど。

用件を聞くと、隣のクラスの子が呼んでるって話だった。

なんだろ。

ついでに大ちゃんも連れて行く。

「どーしたの?」

3人くらいのグループで来ていた女子に少し驚きながらも尋ねてみる。

っていうか俺のことなんで知ってるんだろ。

「今日、うちのクラスが打ち上げするの知ってますか?」

「ああ、知ってるけど」

「良かったら伊野尾くんも来てくれませんか?有岡くんも」

え?

驚いた俺の代わりに返事をしたのは大ちゃんだった。

「いいよ。駅前のカラオケだったよね」

大ちゃんの、必殺可愛いスマイルによろけた女子たちは、喜びながら戻っていった。

「大ちゃんねぇ、勝手に何言ってんの。仮にも知らない子でしょ?っていうか大ちゃん意外と人気なんだから気軽にスマイルあげないの」

「意外じゃねーよ!!っていうかそれ言ったらいのちゃんは無防備すぎると思うけど?」

「ないない、そんなこと絶対にない」

言い合ってるけどね、俺実は少し嬉しかったりする。

山田くんと会えるじゃん?

一瞬にして機嫌を直した俺であった。

「いのちゃんちょろーい!」

「からかうな!誰だって恋すればそーなるだろ!」