story.9 僕 ページ9
山「え、あかりちゃん!?」
知り合い、だろうか。
あかりちゃん、と親しげに涼介に呼ばれた子は、挨拶を交わしながら、こう言った。
「急遽山田くん達と一緒に食べることになりました、相本あかりです」
…え?
一緒に食べるの?この人たちと?
僕と涼介は顔を見合わせた
山「あー、そうなの?じゃー一緒に食べよっか
…えーと、知念もいいよね?」
少し遠慮がちに僕の目を見て問うてきた
知「…うん」
僕の頭の中は?マークでいっぱいで。
でも大貴が連れてくるなら、いい人なのかなって思う半分、
女子と食事か…っていう気持ち半分
相-あ「ほら、ゆずも!」
それに、まだ不思議そうに見つめてくるもう片方の女子は、
やっと我に返ったようで、
?「…へ!?あ…私は藍本ゆずと言います!」
一瞬で僕のこの人達に対する嫌悪感は過ぎ去った
……え?
今、藍本って…
山「へぇー!!面白いね!二人とも'あいもと'なんだ」
大「そうなんだよ〜面白いよな!」
あ「だってそれで仲良くなったもんねー」
藍「ねー!自己紹介のとき、めっちゃびっくりしたの思い出すなぁー(笑」
知「…」
僕、その名前、知ってる。
今目の前に笑顔で大貴達と話している人は、多分僕の思ってるその人で
顔とか、背とか、話し方とか、ちょっと大人っぽくなった君を見て
僕の胸は、今すっごくうるさい
だって、
だって。
ずっと小さいころから好きだった、初恋の人だったから
君は、気付いていないの?
藍「えーっと、、名前を、聞いてもいいですか?」
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作者名:山田さん | 作成日時:2017年6月22日 17時