兄妹ファミリー (ページ47)

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家族って？２ページ47

個室のある洋食屋に行った。
お兄ちゃんたちは、いろんなものを頼んだから、ちょっとずつシェアして食べた。
グラタンがとっても美味しくってたくさん食べることができた。
ワイワイみんなで食べてたら、こういう家族があってもいいんだよね？もし、誰かのお兄ちゃんが結婚とかしたら、前みたいにももちゃんのママがいた時みたいに家族が増えるってだけだよねって思えてきた。

デザートのアイスクリームを食べてたら、隣の和兄ちゃんが「よし、やっと元気でてきたな。なんか悩みとかあるんだったら隠さずに言いなさいよ」って囁いてきた。
もう大丈夫って和にいちゃんに言って、残りのアイスクリームを食べた。

帰り道、和兄ちゃんと雅紀兄ちゃんが両手をつないできた。
雅紀「よし。こうして手をつないでたら、小さかったときのこと思い出すなぁ」
和「本当ですよ。よしは両手をつないでぶら下がるのが大好きでした」
よし「えぇ。それってももちゃんみたい」
雅紀「そうだよ。子どもはああやって両手をつないで、ぶらさがって、甘えて、育っていくの」
和「そうですね。よしも、まだ子どもなんだから、もっとたくさん甘えなさい」
よし「そんなぁ。。。涙」
雅紀「えっ、よし？何で泣くの？」
よし「ううん。。。涙」
和「ほら？おいで」ってよしを抱き上げた。
よし「えっ。。。」
和「よし。いいんだよ。よしは無理しなくても我慢しなくても。今日ね、帰ったときに、家に電話があったよ。学校の先生から。授業の後から様子がおかしかったって。他の子から聞いて、申し訳なかったって言ってた。家族ってさ、色々あるんだよ。僕らはよしが生まれてうれしかった。おにいちゃんってついてきたり甘えてきたり、本当にかわいくって兄弟でよしをとりあってたよ」
雅紀「そうだよ。和が一番、よしのこと独占してた」
そのとき、前を歩いていたももちゃんたちが振り返った
もも「あぁ。よしちゃん、抱っこだぁ。ももも抱っこがいい」
翔「はいはい、おいで」ってももを抱っこした。
智「よし。兄ちゃんにもおいで」
よし「えっ？」
智「和ばっかりズルイ」
和「そんなことないでしょう」
兄弟にワイワイいわれながら、家族ってあったかいって思いながら、私もいていいんだって思うことができた。