人形が十五つ ページ18
重たい瞼をゆっくり開ける
最初に目に入ったのは真っ白な天井。小さな蝋燭型ランプのシャンデリアが吊り下げられていて、古い書物が並んだ棚にインクの匂いが漂い、すぐ近くからすすり泣く声が聞こえる
「「「…ッ！織田作ぅ〜！！」」」
声の先に居たのは子供たちだった。幸介、克巳、優、真嗣、咲楽…全員居た
大粒の涙を布団に落としながら、大きく己の名前を何度も叫ぶように言っていた
「……俺…は」
「おはようございます。織田作之助」
声の主に目を向けると、其処に居たのは小さな少女だった
いや、『少女』というには余りにも漂わせるモノが大人びている。優し気な、だが何処か儚さと寂しさに包まれたような、そんな神秘的な容姿を持ち合わせた少女
「お……れを…助けて…？」
「説明は後で、兎も角、水を飲みなさい」
乾ききって、喋るのが辛かった処に水が入ったコップを渡される。怠い体に鞭を打って上半身を起こし水を飲む
「お、織田作。……大丈夫？」
「あぁ、大丈夫だ」
「ッ……無事でよがっだぁぁ！」
幸介が目に涙の膜を作りながらも笑って言う
他の子供たちも笑って頷いていた。子供たちも体の所々に痣などの怪我があるが、ほぼ治りきっており、皆幸せそうに笑っている
…良かった。もう二度と見れないと思っていたから
「カリーナ、この子たちを」
少女がそう言うと、音もなくメイド服の女が出てきて子供たちを部屋から出そうとしていた。子供たちは納得いかない様子だったが、『大事な話がある』と言うと渋々と部屋を出て行った
「…さて、色々と説明しましょう」
「……あぁ、頼む」
「私は夜桜Aです。以後お見知りおきを。
まず、子供たちについてですが、救えたのはたまたまです。
あの子たちはミミックと呼ばれる武装集団に、車に入れられそうになっていた処を私たちが救いました。そして、あの子たちから事情を聞き、貴方を助けて欲しいと言われ貴方も救いました」
「子供たちについては分かった。だが……俺はどうやって助けた？」
あの時、己は確かに致命傷を負っていた
出血も多く、近くの病院に駆け込んでも間に合わない事は分かっていた。だから、太宰の言葉を遮って言いたかった事を言ったのだから
「そうですね……貴方も良く考えれば分かると思いますが」
…？どういう事なのか
「簡単な話です＿＿＿＿異能力を使いました」
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夏風 - コメントありがとうございます！初心者なので駄作となってしまいますが、暖かい目で見てくれると幸いです (2018年8月10日 1時) (
レス) id: 2607061fd7 (このIDを非表示/違反報告)
もやしらす*みやのんのん(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月9日 13時) (レス) id: 35909595d8 (このIDを非表示/違反報告)
りおこ - 面白くて続きが早くみたい！更新大変だと思いますが、頑張って下さい！！楽しみにしてます！ (2018年8月9日 1時) (レス) id: f9ad85b8f6 (このIDを非表示/違反報告)
まこっちゃん - オリジナル外さないと通報されちゃいますよ！私続き見たいです！！ (2018年8月8日 22時) (レス) id: 15db9a6f70 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。ルールをちゃんと理解してから作品を作るようにして下さい (2018年8月8日 3時) (レス) id: d59b842a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏風 | 作成日時：2018年8月8日 2時
