人嫌いの化け物が文ストの世界に…

人形が十つ ページ12

あの事件から、乱歩に気に入って貰えたのか、買い出しの為に街に降りるたんび、私に探偵社の勧誘を持ちかけてきました
まぁ、何時もやんわりと断って彼と駄菓子を食べるのですが……

前では、余り食べた事がない私に乱歩は様々な駄菓子を教えてくれて、何故駄菓子というモノが子供に人気なのかが分かった気がしました
乱歩や福沢さんも私の人間嫌いを特に気にしたりはせず、逆に親しくなりました

そんなことが6年続いたある時、私がカリーナと一緒に乱歩たちにお土産を渡しに行った後の事




ドドドッドン！！



突如、銃声が聞こえました
あぁ、また面倒な事になりそうと思いつつも、好奇心が勝り、カリーナと共に銃声が聞こえたお店を見に行きました


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「離せ！離せよ！！」
「イヤッ、離して！」

子供を引きずって車へ押し入れていくローブ姿の男たち
其処の店主だと思える人は、体中から出血しておりもう既に死んでいる事が分かる

離せと抵抗する少年に、男の一人が殴った
殴られた少年に、子供たちから悲鳴が上がる。蹲る少年に男が銃口を向けた
撃たれるッと少年が身構えた時―――




「その手を退けなさい。下種共が」
「やはり、人間は酷く汚いですね……子供にも手を上げるとは」

メイド服の女『カリーナ』と、白いワンピースに黒いマントで顔を隠している『A』が
車の上に乗って彼等を見ていた

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