ー輝いていてー【名前変換オリジナル】

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「おはよ、A。」



「……え？」





いや、びっくりするよね、




家の前に荒垣くんがいたんだから。







「どうして…」

「一緒に登校しようと思って。
ほら、付き合い始めただろ？正式に。」







朝から会うなんて…






「わざわざいいのに。遠いでしょ？」

「いいの、俺が来たくて来てるんだから。」





ほら行くぞ、と言って歩き始めた荒垣くんを追いかける。





…駅までなら同じ学校の子も少ないから、まだいい。







「そういえばさ、もうすぐ期末あるよな。
勉強してる？」


「一応毎日してるけど…」


「偉っ、……俺もしないとなーと思いながらも部活で疲れてるからしたくないんだよなー。


一応復習、予習はしてるけど、テスト勉強までは手が回らないわ。」





…私に言わせれば、部活をしながら特進科の授業についていけるってことがすごい。






「…大変そうだもんね、部活って。」


「まあ夏に県大会あるからな、頑張らないと。」






あ、そうだ、と何かを思いついたような荒垣くん。







「夏休み、どっか行こうな、二人で。」





ニカッと笑った荒垣くんは確信犯だ。






「……テストの結果次第かな。遊べるかは。」


「鬼かよ、」






…思ったことがある。






「…荒垣くんってさ、」


「ん？」




「…なんかキャラ変わった？」


「え、」





前まではすごく王子様キャラだった気がするのに、




意外と強引なとこあるし、



今もなんか砕けてるし。





「あー…まあ猫かぶってたからな。」


「え！」




素でああなのかと思ってた…






「まあ他人には優しくしてるつもりだけど…


俺だって愚痴も言うし…

…でも、強引なのはAにだけだよ。」






…え？







「Aが好きだからあんなに強引に告ったし、皆の前で言ったし……

まあ全部Aだからだよ。」





……本当に、






「……ありがと。」





「どういたしまして？」






……本当に、いい人だ。





………私なんかにはもったいなさすぎるくらい。






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