【あんスタ】普通科の天才美少女は揺るがない。

3.興奮なんてしないぞ ページ4

多駒「ねーねーAちゃん！」

この子は出席番号が私の前の多駒ちゃん。
さっきもいたからわかるよね。

ちなみにけっこう真面目な子。

「なになにー」

多駒「ごめんね、生徒会のことなんだけど…」

そうです、私生徒会役員やってるんです。

まぁやめたいのは山々なんだけどノリでなっちゃったから
やめるにやめられない。

「うん？」

多駒「なんかね？アイドル科の方の生徒会に書類渡しに行かなきゃいけないらしく、任されたんだけど…私今日は塾で放課後行けなさそうだし…ごめん、代わりに行って来てくれるかな…？」

「え？あー…」

あぁ多駒ちゃん…そんなうるうるとした瞳でこちらを見ないで…！！

「いい、よ」

多駒「良かったー！他の子だとアイドル好きな子多いしAちゃんしか頼めなくて…！！！」

アイドルに興味ないのは認めるけどさ！！！！

「うんうん、で生徒会室に届ければいいんだよね？今日の放課後ってことでいいのかな」

多駒「うん！そう、ありがとう！！」

満面の笑みでグループの方へと帰って行った多駒ちゃん。

「…めんどくせぇ」

由香里「おいおい本音漏れてっから！」

「だってさー…。あ、由香里も付いて来てよ！」

由香里「は？やだよめんどい。
つーか私も今日塾だっつーの。」

「あーそっか…くっそ……」

由香里「ま、がんばれー」

少々気が重くなりつつもお弁当を食べた。





まあ授業はほぼ寝てたからカット。

放課後です。

部活には入っていない。いや、帰宅部という立派な…うん。

「いくかー…」

受付とか通らないとだしほんっっっとに面倒なんだけど…

とりあえず受付で要件と名前を告げ、生徒会室へ。

…足を進めていくうちに気づいた。

私生徒会室知らないじゃん。

「…チッ」

めんどくさい！！！！帰りたい！！！！！！

いやでもここで帰ったら多駒ちゃんに迷惑が…

はぁ…誰かに聞くか…？

無駄に広いんだもん、この校舎！！！！！！！！

…と、後ろ姿の赤紫と黒髪の男の子が。

よし、聞くか。

「あのーすみませ……」

？「ったく凛月…起きろって！！」

？？「…」

いや近づいて見たら赤紫の男の子が
黒髪の男の子をおぶってる。

なんだこの光景。

生hmなの？ほもなの？？

生憎私は腐女子ではないもんでな。

興奮なんてしないぞ。

「あの、」

？「ん？」

振り返ってくれた。

「あ、ええと…」

？「普通科？どーしてここに…まさか無断侵入！？」

「いや、生徒会のものなんですが…」

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