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佐「っ……、センラ、くん………」
セ「ふふっ、よく出来ました」
頭を撫でられて上から退く。
やっと落ち着けたように感じたけど、触れられたところが熱を帯びている気がする。
セ「……に、しても……、本間耐性ないんやなぁ、美桜さんって」
佐「………ま、ぁ………、学生時代は運動と勉強が青春みたいな感じでしたし」
それで少し、昔を思い出す。
当時は運動仲間しか友達が居なかった気がする。
そのくせ、学級委員とか任されてたけど………。
セ「へぇ……。不思議な子やね」
佐「そう……なんだ…?」
セ「少なくとも、ね。…じゃあアクセとかあんまり付けたりしないん?」
佐「まぁ…、興味ない、し…?」
首をかしげながらそう答えると、思い出した様に何処かを探し始める。
セ「ちょっと目瞑っててな」
そう言われれば、大人しく目を瞑る。
どうやら、髪をいじられている…?
セ「…………できたっ」
佐「何を…?」
セ「ヘアピン。美桜さんに似合う気がしてな?姉から受け取ったものなんやけど」
お姉さんがいるのか……。なんで?とは思ったけど、まぁ理由に納得はいく………か。
セ「うん、似合ってる」
改めて私を見て、満足そうに頷く。
どういうものをくれたのか分からないけど、次会いに来る機会があったらつけてこよう。
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作者名:饗李 | 作成日時:2020年2月13日 22時