【長船派】菅原の太刀

第一話 ページ3

side燭台切


鶴丸「すーがーわーらぁぁぁぁぁ！！！！！！！」


菅原『来ーるーなぁぁぁぁぁぁ！！！』


小龍「あーあ。またやってる」


大般若「鶴丸も飽きないなぁ…あんな派手な服を持って追いかけたら、姉上も逃げ回るだけなのに」


燭台切「まあ…これは今に始まったことじゃないし…ね？」


僕達、長船派の開祖、光忠の古作で、一番上の長姉に当たる刀、菅原光忠。

彼女が実装されたのはつい最近の事。

鶴さんの夫婦刀でもあった姉さんは勿論、相思相愛なのは目に見えてるんだけど……


姉さんの服が地味過ぎて、「驚きがない！！」と痺れを切らした鶴さんによって派手な服を着させようと毎日追いかけ回しが続く日々。


菅原『私はこのままで良い！！着飾られて放置されるのは二度と御免だ！』


姉さんは、昔、派手な装飾だったが故に実践で使われることもなかった。宝刀、守り刀、奉納刀…と使われない立場に居続けさせられたのもある。


謙信「お姉ちゃんは僕が守る！！」


小豆「はいはい。少し落ち着こうね」


そんな姿がうちの末っ子、謙信君には可哀想に見えるようで、毎回「お姉ちゃんを守る！」と意気込んでそのあとを追いかけて今にも鶴さんに遅いかかかろうとする光景を毎回小豆さんが止めるということも我が本丸の日常茶飯事になりつつある


そのたび歌仙君が「雅じゃない！！」と叫ぶのももう気にならなくなったし、その理由も分かるようになった。


黒「…埃が飛ぶ…」


こう呟くのは僕達の本丸の主、黒。

一匹狼のようだけれど、こう見えて本丸一のきれい好き。


鶴さんと姉さんの追いかけ回しの後に出てきた埃を掃除するのも主。でも主自信、あの騒動を見るのも好きになってる感じだし、そのあとの掃除も最早当たり前になってきてるから気にしていないようだけれどね


燭台切「…今日もいつも通り、かな」


小龍「あの騒動が見られるってことは、平和って意味じゃない？」


燭台切「…それもそうだね」


今日も、いつもの平和な本丸…？かな？


鶴丸「まぁてぇぇぇぇ！！！！！」


菅原『いっ…いぃ…！








いい加減にしてくれぇぇぇ！！！』

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