プレゼント【気象 / AS 】 (ページ4)

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二宮「そんな単純な、社長が好きなんですか？」

なんで、そう…

「違うよ」

二宮「そーですかー。でもさっきから社長の話しかしてないよ、翔ちゃん」

同期入社の二宮和也。
今はセキュリティセンターのセンター長。

「…うるさいな。明日は休みだし。とことん飲もう」

和「私は仕事あるんで無理です。J 呼ぶ？」

「来ないよ。最近連絡しても返事遅いし。迷惑なんだと思う」

和「(翔ちゃんに喜んでもらえるように、一生懸命返事悩んでるんだよ。なんて言っても伝わらないんだろうな)」

俺は二宮がそんな事を思ってるのなんて露知らずにいた。

和「じゃあ、社長呼べば」

「はあ？プライベートまで一緒なんて無理。それよりあんな大企業の社長こんなところ呼べないよ」

二宮「翔ちゃん、店主が泣いてるよ。"こんなところ"なんて言うから」

あ、やべ。

「ごめん、えっと…」

店主「大丈夫、翔ちゃんの言いたい事は分かってる。いいよいいよ。うん…」

二宮「泣ーかーしーたー、大企業の社長秘書がおっちゃん泣かした」

そんな二宮のでかい声に周りにいた酔っぱらいのヤジが飛ぶ。

「帰る。もう一生来ない」

金を乱暴に机に叩き付け、店を出た時に丁度鳴った着信は

雅紀から。