蟲柱�� ページ38
「まず初めに、A、槇寿郎を励ましてくれてありがとう。」
『私は何も・・・そうですね。それでも、槇寿郎さんが剣士として活躍されることは、もう無いのかもしれません。』
「そうかもしれない。けれど、父として子供が元気でいてくれることは何よりも嬉しいことだからね。」
さすがは輝哉だ。
藤色の目を見つめる。
「それから、有一��と無一郎のこともありがとう。・・・Aには感謝することばかりだね。」
そう言って輝哉は笑った。
『そんなことありません。有一��君たちだって、剣士になるのかはわかりませんし・・・。』
「いや、きっと彼らは・・・」
遠くを見るような目をして、それから気がついたように視線をAに戻した。
「Aは気がついているのかもしれないね。彼らは日の呼吸の使い手、始まりの呼吸の剣士の子孫なんだ。」
日の呼吸、始まりの呼吸の剣士。
耳慣れない言葉に目を瞬かせるA。
『お恥ずかしいことですが、全く気がついていませんでした・・・。始まりの呼吸というのは・・・？』
「Aは知っているね。日の呼吸という技があることを。今に伝わっている全ての呼吸はそこから始まっているんだ。」
そうして輝哉は、産屋敷家に伝わっているという剣士の話をしてくれた。
『そうですか。そんな人が。』
「あの二人はその剣士の遠い親戚。だから、あまねに鬼殺隊に勧誘してもらっていたんだけれど。」
その話は二人には、教えない方が良いかもしれないな。
そう考えかけて、もう知っているのだと思い直した。
きっと大丈夫だろう。
二人はその剣士を直接見たわけではない。
遠い親戚だというだけで、直接血がつながっているのでもないから。
「引き留めてしまってごめんね。」
『いえ。お話できて良かったです。お時間ありがとうございました。』
Aは一礼して部屋を出る。
産屋敷邸を出ると、天元が軽く片手を上げた。
『天元、待っててくれたんだ。』
「こうやって話すの、久しぶりだな。どうせ蝶屋敷に行くだろ？その前に甘味処によって、土産も買うだろ？」
『おお、完全に行動が読まれている。』
二人は並んで歩き出した。
「悲鳴嶼さんも蝶屋敷に行くってよ。」
『悲鳴嶼さんも最近、じっくり話してないな・・・。胡蝶姉妹と関係あったっけ？』
「や、確かあの二人に育手紹介したのが悲鳴嶼さんだろ。」
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ひかる(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！今書いている義勇さんの小説の方を完結させてからになりそうですが、この作品もちゃんと完結させる予定なので今後ともよろしくお願いします！ (3月19日 23時) (
レス) @page41 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 面白いです。先が気になります。時透兄弟好きです。 (3月19日 22時) (レス) id: 0b98448e7e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 廣岡唯さん» しのぶさん私も愛してます。 (2023年4月6日 17時) (レス) id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ぴさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえたので、更新します！ (2023年4月6日 17時) (レス) @page11 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい…しのぶさん愛しているぞ (2022年11月3日 11時) (レス) @page10 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる | 作成日時：2022年6月25日 16時
