水柱�� ページ37
ちなみに、Aは「凪」を使える。
「水の舞」を極めた代表巫女の手記に出てきた技を、Aなりに再現したのだ。
しかし鱗滝からは水の呼吸は拾の型までだと聞いていたため、そういうものなのかと思っていた。
Aは文書から再現して、義勇は自分で編み出した技だから、他の技と違って舞と呼吸で違いがあるのだろうか。
また、見せてもらいたいな。
そう、Aは思った。
「おう、A、久しぶりだな。そいつは？」
しばらくして、天元がやってきた。
やはり新しい柱が気になるのか、槇寿郎に挨拶するよりも先に義勇について尋ねてくる。
『水柱になった子。私の同期なんだ。』
「冨岡義勇だ。」
ほーん。と天元が言う。
「Aの同期が柱になるくらいの時期になったんだな。」
『どういう意味？』
感慨深げな天元に、Aが訊いた。
「Aは入隊3か月で柱になったけどよ、普通柱になるって5年ぐらいかかるだろ？ちょっと前のことに思えるのに、もうそんだけ経ったんだなってことだよ。」
『なるほど。』
とはいえ、Aが入隊してから5年も経ったわけではない。
Aの才は別として、義勇も優秀な剣士なのだろう。
「Aちゃん、宇随さん、煉獄さん。遅くなってしまいました。あら？冨岡君じゃない。」
『おはようカナエ！全然遅れてないよ。義勇君、水柱に就任するんだって。』
「まあ！すごいじゃない！」
というか、義勇君を知ってるの？
Aが首をかしげると、カナエが説明してくれた。
「ほら、蝶屋敷を療養所にしてるでしょ？冨岡君も来てくれたの。蝶屋敷にいると、隊の中に知り合いが増えるのよ。」
『そっか〜。』
それはいいな。
と、Aは呟く。
人脈は宝だ。
Aのような仕事をしていると、人脈に命を救われることもある。
まして、柱になるような剣士とも知り合えるとは。
カナエとしのぶがそんな打算から蝶屋敷を経営しているとは思っていないが、少し羨ましいと感じてしまう。
「今度、仲良くなった人たちを紹介するわね。」
『ありがとう。じゃあ、またお邪魔させてもらおうかな。』
「おや、私が最後のようだな。待たせてしまった。」
Aとカナエが話していると、行冥もやってきた。
『これで全員揃いましたね。』
「お館様のお成りです。」
白髪のおかっぱの少女が屋敷の奥から現れて、会議のはじまりを告げた。
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ひかる(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！励みになります。 (2022年6月2日 18時) (
レス) id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ooooさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年6月2日 18時) (レス) @page36 id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
oooo - え！！最高すぎます！！これからも頑張ってください！！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 79b285b7ae (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ヤバすぎマジで好き！続きまってます！ (2022年5月23日 23時) (レス) @page20 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる | 作成日時：2022年5月15日 10時
