継子�� ページ4
「僭越ながら、お館様」
柱合会議の中盤、行冥がそう声を掛けた。
「なんだい？行冥。」
「今年の隊士のことはいいとして、去年入隊した隊士たちの質の悪さが目立っています。Aと錆兎なる隊士が藤襲山のほとんどの鬼を倒してしまったことが裏目に出ているのではないでしょうか。」
Aは息をのんだ。
良かれと思ってやったことが、今鬼殺隊にとってマイナスになっているのかもしれない。
しかし、あのときAに仲間を見捨てるという選択肢はなかった・・・。
『私・・・』
話しだそうとしたAを制して、輝哉が話し出す。
「そうだね行冥。確かに去年入隊した隊士たちの中には、Aと錆兎に守られてしまったという子がいる。」
やはり、自分は悪いことをしてしまったのだろうか・・・そう、Aは肩を落とした。
輝哉の言葉は続く。
「けれど、彼らが入隊してから一年経っているんだ。鬼殺隊で一年間生き延びられるというのは、鬼殺隊隊士として相応しい実力を身に着けているということではないのかい？」
続けられたその言葉を聞いて、Aは顔を上げた。
優しい笑顔を浮かべた輝哉と目が合う。
Aを視界に捉えた輝哉は、「Aは悪いことをしたのではないんだよ。」と言って微笑んだ。
「あの子たちは最終選別のときよりも成長している。彼らの未熟さを嘆くのではなく、どうしたらあの子たちがもっと成長できるのか、みんなで考えよう。」
『ふふ、私の継子かぁ・・・』
「なんだよ急に笑い出すとか。気持ち悪いぞ。」
柱合会議が終わり、Aは星屋敷に向かって、天元と並んで歩いていた。
産屋敷邸から見て星屋敷と音屋敷は同じ方面にある。
せっかくなので、途中まで一緒に帰ろうということになったのだ。
『気持ち悪いってなんだよ。嬉しいだろ、自分の継子が出来たらさ。』
「知らね。俺、継子いねぇもん。」
『だろうね。宇随の継子ってなんか大変そうだ。屋敷の片付けとかさせられそう。』
それ以前に、こんな特殊な戦い方をする師匠に弟子入りできる者がいるのかという問題が浮上しそうだ。
そう考えて、Aは苦笑した。
「俺の屋敷は別に汚くないぜ？嫁が家事してくれるから。」
その言葉に、Aは目を見開いた。
『え、宇随、結婚してるの？』
「いや、言ってなかったか？三人いるぞ？嫁。なんなら会って帰る？」
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ひかる(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！励みになります。 (2022年6月2日 18時) (
レス) id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ooooさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年6月2日 18時) (レス) @page36 id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
oooo - え！！最高すぎます！！これからも頑張ってください！！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 79b285b7ae (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ヤバすぎマジで好き！続きまってます！ (2022年5月23日 23時) (レス) @page20 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる | 作成日時：2022年5月15日 10時
