継子�� ページ2
「Aちゃん、行ってらっしゃい。」
真菰に見送られて、Aは出発した。
つゆ羽が伝令を運んできた翌日。
今日はAにとって三回目の柱合会議である。
産屋敷邸に到着する。
他の柱たちはまだいなかった。
しばらくして、厳格な炎柱・煉獄槇寿郎。
その次に音柱がやって来る。
「よう、A。久しぶりだな。」
『よう、宇随。秋ぶりだな。元気そうで何より。』
「A、おはよう。」
『おはようございます。煉獄さん。』
その対応の違いに、宇随が突っ込む。
「俺と煉獄さんで対応違いすぎねぇ？」
向ける顔も違うじゃねぇか。
そう呟く。
『宇随だからな。』
「そうか、宇随天元様だからな！」
相変わらず謎の返しをする宇随だ・・・と苦笑していると、行冥が来た。
『あ、悲鳴嶋さん。あけましておめでとうございます。』
行冥と会うのは、秋の合同任務ぶりである。
「あけましておめでとう。A・・・。」
そんな風に談笑していると、柱合会議の始まりが告げられた。
「「お館様のお成りです。」」
白髪の二人の女の子たちとともに、今回は黒髪の子も輝哉について出てくる。
(あれは・・・男の子、かな？女の子の着物を着ているけど・・・。)
産屋敷家の男児は体が弱いと聞く。
10歳くらいまで女の子として育てて体を強くするおまじないがあるというので、そういう理由があるのだろうか。
「おはよう。みんな。顔ぶれの変わらない柱合会議を迎えられたことを嬉しく思うよ。」
『お館様におかれましても、益々のご健勝のこととお喜び申し上げます。』
「ありがとう、A。」
自分に向けての感謝をされたことで、Aの胸が高鳴る。
柱たちが輝哉への挨拶を取り合うのは、これが理由なのだろう。
この挨拶は特に順番が決まっているのではなく早い者勝ちなのだと聞いてから、Aも狙っていたのだ。
ちなみに、秋の柱合会議では天元にとられた。
「早速だけどA。継子をとったそうだね。」
『継子・・・ですか？』
思わぬ言葉に、Aは数回瞬きする。
「おや、知らなかったかな？継子というのは・・・」
『いえ、それは存じております。私が継子をとったことはないはずですが・・・』
おや。と、輝哉は意外そうな顔をした。
「新人隊士の真菰を星屋敷に住まわせて、稽古をつけていると聞いたけれど。継子のつもりではなかったのかな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかる(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！励みになります。 (2022年6月2日 18時) (
レス) id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ooooさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年6月2日 18時) (レス) @page36 id: 97f5eb0e61 (このIDを非表示/違反報告)
oooo - え！！最高すぎます！！これからも頑張ってください！！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 79b285b7ae (このIDを非表示/違反報告)
ちー - ヤバすぎマジで好き！続きまってます！ (2022年5月23日 23時) (レス) @page20 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひかる | 作成日時：2022年5月15日 10時
