27話 ページ6
色々あったものの、館へと足を踏み入れた俺ら。
｢なぁショッピ〜、絆創膏ねぇの〜？｣
ショッピにつけられた傷が痛がゆい。
｢ここにそんなのないですよ...かすり傷でしょ、我慢してください｣
やっぱないか...吸血鬼の館にそんなのあるわけないよなー...。
｢お前がやったんじゃん。かすり傷だから逆にいてーの！紙で指切ったら痛いだろ、それと同じ｣
｢...無茶しすぎなんすよあんた。少しは反省してください｣
いやこっちはショッピに会いたくて来たんだが。
｢あー...放置しといたら匂いで吸血鬼寄ってくるかも｣
｢っ...はぁ...A、こっち向いて｣
ショッピはそう言って俺の腕をぐいっと引く。
振り向くとそのまま軽く抱きしめられた。
｢...ぇ、何してんの？｣
突然のことに戸惑いを隠せない。
こんな事してる場合じゃないってショッピが一番わかってるはずなんだけどな。
｢いいから、大人しくしててください｣
言われた通りじっとしてると、傷口に生暖かい感触。
なんか、頬を舐められてる。
｢ぃ、った...｣
ぴりっと痛みが走って、顔を歪めた。
｢次、反対側｣
今度は反対の頬の傷をショッピの舌が這っている。
丁寧に、なぞるように。
｢っ、ぅぁ...｣
痛いわこれ。
｢...はい、治りましたよ｣
俺の両頬を服の袖で拭きながらそう言うショッピ。
｢ぇ...あ、そーゆー事...？｣
吸血鬼の唾液って傷治したりするんだっけ。
全然考えつかなかった。そんだけ動揺してたのか俺。
｢あれ、Aの事だからてっきり分かってるかと。...それともそんな余裕なかったですか？｣
くすっと意地悪く笑うショッピを見てムカッとくるけど、それと同時にあー、いつものショッピだなって安心した。
｢...これ終わったら、俺の事好きにしていいよ｣
ショッピは一瞬驚いた顔をした後、
｢言いましたね？じゃ、早く終わらせましょ｣
いつもの余裕そうな顔でそう言った。
...好きにしていいは言いすぎたな...やばそう...。
でも後悔はしてなかった。
続く (更新停止中)
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おにぎり(プロフ) - 作者さん大丈夫ですか！？作者さんの上司は誰や凸ってボコしたい (2019年12月6日 17時) (
レス) id: a1c9153b84 (このIDを非表示/違反報告)
ぱァん - やっぱりホビッTさんだ！つーか夢主君は16倍スコープ常に目につけてんのかな･･･ (2019年9月6日 0時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
ヨヨヨ - 桃色の瞳？？…………あ、もしや！……………ホビッt((殴 うわぁぁぁぁぁぁ (2019年8月26日 14時) (レス) id: 5ce6172a9b (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - 桃色の瞳……………か…………………………ま…まさか……………！？その名は………ホビッt((殴グハァァァァァ (2019年8月26日 12時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
ぱァん - 桃色の瞳･･･子供･･･ホ、ホビッt(( (2019年8月23日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零 | 作成日時：2019年8月22日 16時
