23話 ページ2
俺は木から降り、その子に目線を合わせる。
「っひ...!!ぁ、じん、ろう...っ!!」
突然のことに驚いたのかその子は体をびくつかせ怯えた目を俺にむける。
「あ、驚かせたなごめん。...っと、この辺俺の縄張りだからわかるけど人間いないぞ？腹減ってんなら他当たんな」
なるべく怖がらせないように話す。
「ぇ...でも、俺もう動けへんよぉ...」
「わ...っ！泣くなって、おい...えぇ...」
その場にかがみこみ泣き崩れる子供。
「ふ、ぅぅ...腹減ったぁ...」
...はぁ。仕方ない。ショッピには後で謝ろう。
「俺の血飲んでいいよ」
俺がそういうと不思議そうに俺を見るその子。
「っ嫌や、人狼の血は不味いって言うてたもん...」
普通はそうだけどな。
「大丈夫。俺の血は美味いから。多分知ってるだろ？吸血鬼のご馳走の人狼」
「お兄さんが、そうなん...？」
良かった、泣き止んだ。
「あぁ。だから腹減ってんなら飲んでいいよ」
「ほんとなん...？」
まだ信じてないらしい。そりゃそうか。
「んー...あ、じゃあこれ見てみろよ」
服を引っ張り鎖骨の辺りを見せる。
吸血鬼に吸われた跡だ。
「ぁ...吸われたことあるんや」
「そ。だから信じていいぞ」
ようやく信じたのか、その子は俺に寄ってくる。
「お兄さん、ありがとな」
その子は嬉しそうに笑う。
「いーえ。早く飲みな？腹減ってんだろ」
何だろう。俺の血を求める吸血鬼は可愛い。
「...じゃ、お言葉に甘えていただくで」
その子はまた笑う。
ピンク色の瞳を細めながら。
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おにぎり(プロフ) - 作者さん大丈夫ですか！？作者さんの上司は誰や凸ってボコしたい (2019年12月6日 17時) (
レス) id: a1c9153b84 (このIDを非表示/違反報告)
ぱァん - やっぱりホビッTさんだ！つーか夢主君は16倍スコープ常に目につけてんのかな･･･ (2019年9月6日 0時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
ヨヨヨ - 桃色の瞳？？…………あ、もしや！……………ホビッt((殴 うわぁぁぁぁぁぁ (2019年8月26日 14時) (レス) id: 5ce6172a9b (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - 桃色の瞳……………か…………………………ま…まさか……………！？その名は………ホビッt((殴グハァァァァァ (2019年8月26日 12時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
ぱァん - 桃色の瞳･･･子供･･･ホ、ホビッt(( (2019年8月23日 20時) (レス) id: afe6fa3e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零 | 作成日時：2019年8月22日 16時
