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天然さんですかー…(遠い目) ページ48

「えっと…」

林太郎さんはきょろきょろと部屋中を見回した後エリス嬢を見て言った。

「何だっけ?」
「しらない」

そう言ってエリス嬢はまるでゴミを見るような目付きで林太郎さんのことを睨むと隣の部屋に行ってしまった。部屋に入る前に私の方へ振り返って手を振ってくれたから私は幸せです。幼女の笑顔尊い。

林太郎さんは次に私を見ると、先程と同じ言葉を吐いた。

「何だっけ?」
『人捜しでしょう』

そうだそうだ、なんて言いながら椅子に座る林太郎さん。格好つかないなぁ…

スイッチを押すと部屋が薄暗くなる。林太郎さんは机に両肘をつけて、言葉を紡ぎ出した。私はそっと彼の背後に立つ。

「___却説(さて)
「はい」
「織田君。君を呼んだのは他でもない」
「はい」

薄暗い部屋で林太郎はやっと準備が整ったように首領(ボス)の顔となった。そして何事も無かったかのように話を聞く織田さん。すげぇ。

「…織田君」

ついに林太郎さんも耐えかねたのか少し間をおいてから彼に向かって言った。

「君は他人から、『もっと突っ込め』と云われた事はないかね」
「よく有ります」

何故判ったのかと言いたげに織田さんは目を見開く。そして私は確信した。この人天然だ、知ってたけど。

理由を求めるように織田さんの視線が後ろにいる私に注がれる。私はまた、彼の視線に苦笑いで返した。

「兎に角、君はたった今此所に来た。何も見ていない。善いね?」
「はい」

当たり前だというように彼は頷いた。

「私はたった今此所に来ました。首領(ボス)には、幼女を脱がせて追い回しているのを中断し、私の対応をして頂きました。有り難うございます。ご用件は何でしょう」

そんなことを真顔でいうものだから、思わず吹いてしまった私は悪くないと思うんだよ。

捻れすぎれば真っ直ぐに→←あっ…(察し)



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 男主 , 芥川龍之介   
作品ジャンル:アニメ
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夜幸(プロフ) - 霊夢どうふさん» 応援ありがとうございます!不定期ですが、そろそろ芥川さん出るので楽しみにしていてください!! (2019年1月28日 17時) (レス) id: 37f394c4d7 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - やつがれメイン…神か、神なのか好きですぅぅぅぅこれからも更新、頑張って下さい! (2019年1月27日 11時) (レス) id: 8add41b466 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - 1つのベッドに2人で寝るだと………?いい事じゃないか(鼻血)←あとホラー映画見てた時は中也くんは横にいて腕に抱きついてきたとか…w(ニヤニヤ) (2019年1月20日 4時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
夜幸(プロフ) - みこさん» 私の小説が原作を知るきっかけとなってとても嬉しいです。原作はこれ以上面白いのでぜひとも読んでみてください!芥川さんは頑張ってこの話中に出したいです…もう少しお待ち下さい! (2019年1月16日 23時) (レス) id: 37f394c4d7 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 文ストの知識皆無でしたが、この作品を読んで興味が湧きました。そして芥川さんがカッコいいですなんやこれ (2019年1月15日 0時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜幸 | 作成日時:2018年12月28日 16時

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