腐女子がチート転生したので推しのモンペになりたいと思います。【男主？】

異能力「？？？」 ページ4

おはようございます、皆さん。

私です。

いろいろ考えていたら、昨夜はいつの間にか寝入っていました。

子供ってあんなに簡単に寝ちゃうんだね、私知らなかった。

朝起きて、母の元に行くと朝食を用意して待っていた。

朝食はパンが一つだけ。

どうやらこの家は貧しいのだと、その時私は察した。

けど、母が可愛かったのでその笑顔であっという間にパンは食べ尽くした。

美人の笑顔でパンひとつなんて余裕だぜ。

朝食を食べ終えた私は早速自分の異能力について考えることにした。

朝食の時に母にどんな能力を使っていたのか聞くと、こういっていた。

「そうねぇ、いつも風とかを起こして洗濯物を乾かしたりしてくれたわ」

ふむ、ここで可能性は二つに絞られる。

ひとつは、家族の役に立つものという異能力の可能性。

堀辰雄の作品で「聖家族」という本がある。

ふたつめは、風を操る異能力の可能性。

1番有名な「風立ちぬ」という作品だ。

ぶっちゃけ私は堀辰雄の作品をこれしか知らない。
だからこのふたつではなかったら正直お手上げだ。

今母は家事で忙しく一人なので、とりあえずは一人で使えそうな「風立ちぬ」にしてみよう。

『すぅ、はぁ…』

ゆっくりと深呼吸して、精神を整える。

そして想像した、風が思うように吹く様子を。

『異能力「風立ちぬ」』

ぶわぁ…！！と目も開けていられないような風が吹いた。

私は慌てて風が止まる様子を想像する。

すると、風はピタリとやんだ。

きっと、これが私の異能力。

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