腐女子がチート転生したので推しのモンペになりたいと思います。【男主？】

彼のモノとして ページ15

森医師が出した母の診断結果は肺炎だった。
治るかどうかは微妙なラインで、少なくとも半年以上は治療しなければ行けないらしい。

けれど、この時代で解明されていない病気かもしれないと私は不安に思っている。そう、例えば免疫不全症候群だったり。そのせいで肺炎になったっておかしくないのだ。

でも私は医者ではない。なら、森医師の言うことを聞いて、出した薬を母に飲んでもらい回復を待つ方がいいだろう。

治療を半年以上続ける。それは払う金額が膨大になることを示していた。

「辰雄、ごめんね。母さんが病気になったから、心配かけて…」
『いいんだ。今までは俺が母さんに甘えてたんだから、これからは母さんが俺に甘えてよ』

にっこり笑って言うと、母さんは安心したのかうっすら微笑んで寝てしまった。

母さんが寝たあと、大体の治療金額を森医師に見積もって貰う。聞くと、真面目に働いても十年以上はかかりそうな金額だった。

「一週間に一度様子を見て治療をしよう。」
『ありがとうございます』
「これで君は目出度く私の道具になった訳だが…君はどこまで自分の異能力を理解している？」

三日月の様に細められた彼の目は、まるでお気に入りの玩具を見るようだった。

その正体とは→←己の身を差し出しても

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