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それにウルドは無言で頷き、もう一度強く私を抱き締めると、名残惜しそうに身体を離す。
『愛してるよ、ウルド』
「ああ、私も愛している」
ゆるりと私は微笑み、ウルドの唇にキスをする。
『気を付けて帰ってね』
「ああ」
『また通信繋げるよ』
「待っている」
『うん』
ウルドからもう一度触れるだけのキスを貰ってから、ルクの方を向く。
『ルクも気を付けて帰ってね』
「はい、ありがとうございます。A様もご無理はしないでくださいよ」
『はーい』
と、笑ってからルクに近付いて彼の頬にキスを贈る。
それにウルドが少し不機嫌そうな空気を醸し出したが、スルーしておこう。
嬉しそうにルクは笑い、彼も私の頬に唇を寄せた。
するとウルドの機嫌は爆下がりである。だがこれは完全に弟に対する親愛の証だ。
「お気を付けて」
『ありがとう。ルクもウルドのこと、よろしくね』
「はい、分かりました」
いい子だね、と頭を撫でるとルークとサラの方に視線を向ける。
『ルークとサラも気を付けて帰ってね』
「はい。ありがとうございます」
「ありがとうございます。A様もお気を付けて」
『うん、ありがとう』
そうして再びウルドに視線を向ける。
今度会えるのは一年後。既に心待ちにしている自分がいるのを感じる。それと同時にどこか寂しさのようなものも。
それを消すように、ウルドの首裏に腕を回して抱き着く。
『またね、ウルド』
「ああ。また」
彼は私の背中に腕を回し、首筋に顔を埋める。
少ししてから名残惜しそうに身体を離すと、一度私の頬をするりと撫でてから背中を向けて輸送機に乗り込む。続いてルクがひらひらと手を振ってから輸送機に乗り、ルークとサラも一礼してから乗り込んだ。
そしてエンジンがかかるとゆっくりと上昇していくのを見上げる。プロペラ音と共に離れて行くそれが小さくなるまで見送ると、呟く。
『ああ…暫く会えないのは寂しいなぁ』
胸にぽっかりと穴が空いたような感覚だ。これは寂しいって感情だった。以前から僅かに感じていたが、今日は明確に感じる。それに苦笑して気持ちを切り替えるべく瞳を閉じた。
『…やる事が沢山あるなぁ』
まぁでも、まずはミカのことを見てあげなきゃいけないか。放置してしまったからなぁ。あの年頃の子供はとても繊細だからケアが必要だろう。ましてや家族を喪っているのだから。
サァァア…と風が吹き、髪が舞い上がる。
『さて。_______私はどう動こうかな』
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レイ(プロフ) - 露亞さん» 私の妄想満載の小説を素晴らしいだなんて…！ありがとうございます！のんびり更新していきますので、また良かったら読んでみてください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: e8675e311e (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ウルド様ァァァあ”あ”ウルド様！！！素晴らしい小説ですね！！！更新頑張ってください！！！！！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年6月6日 21時
