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穏やかな時間はすぐに過ぎて、ルクに伝えていた日になりサングィネムに戻って来た。
クルルの屋敷でロシア組に合流する。
『ただいま』
「お帰りなさいA様、ウルド様。ゆっくり出来ましたか？」
「ああ」
『うん。ありがとう』
「いえいえ。俺はサングィネムでちょっとばかし女王様と会議をしてたくらいですから。あとはもうのんびり」
ルクはウルドの代わりにクルルと会議をしていたらしい。有能な部下を持ってウルドは幸せ者だ。
『ご苦労様。…さて、じゃあ…伊丹空港まで送ろうか』
今日でウルド達の日本滞在は終了だ。
ウルドも長くロシアを空けることは出来ないから。
『クルルに一言言ってから行こう』
と、クルルがいるであろう執務室まで行くと扉をノックして開ける。中で何か作業をしていた彼女は顔を上げて微笑んだ。
「戻って来てたのね、A」
『うん』
「そう。…ウルドとゆっくりいちゃつくことが出来たのからしら？」
『いちゃ……まぁ、うん。そうかな』
「良かったわね。貴女も大概、ウルドに会いたいとか漏らしてたし」
『おっと。バラさないでよー』
「ふふ」
クルルは悪戯げに可愛らしく笑う。
横から降り注ぐウルドの視線はスルーしておこう。
「帰るのかしら？」
『そうだね。あんまり長く空けるのもよくないだろうしさ』
「…ウルドの方は、そう思っていないようだけど？」
『ん？』
彼女の視線が私の横に向けられるので、私も倣ってそちらを見る。
『…』
「…」
じぃぃぃぃぃ…と私を見下ろすウルドと視線がかち合う。
ので、にっこりと笑みを浮かべておいた。
『まぁまたその内会えるから』
「…貴女たちって、明らかにウルドの方が傾倒してるわよね」
『だって別に死ぬわけでもないし、永遠に会えなくなるわけでもないし』
しれっとした顔でそう言えば、隣から不満ですオーラが漏れてくる。
確かにウルドと私では愛の比重は
ウルド→→→→→←←←←私
だろう。勿論ウルドのことは愛している。執着もしている。それは断言出来る。
ただ、私の方が比較的ライトなのだ。これは先に吸血鬼になってしまった弊害だろう。あと単純に性格もあると思う。
__________表向きは。
『どうせあと５年位したらロシアに強制帰還でしょ？それまでは一人暮らし？を謳歌しないとね』
「あは。ですってウルド」
「うるさい」
唸るような少し低い声で返すウルドの手を取る。
『勿論、ウルドが一番だからね？』
「…ああ」
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レイ(プロフ) - 露亞さん» 私の妄想満載の小説を素晴らしいだなんて…！ありがとうございます！のんびり更新していきますので、また良かったら読んでみてください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: e8675e311e (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ウルド様ァァァあ”あ”ウルド様！！！素晴らしい小説ですね！！！更新頑張ってください！！！！！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年6月6日 21時
