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風呂から上がり、下着を着けてシャツ一枚を羽織った状態で、座っているウルドの髪を乾かそうと膝立ちになり、彼の頭をタオルで覆ってゆっくり拭いている。そのウルドはというと、私になされるがままだ。
吸血鬼は頭を破壊されれば死ぬ。だから触れられることを嫌がる子が多いが、彼が何も言わずにいるということは私に対して一切警戒していないということだ。
ふ…と笑みが溢れる。それに気付いたウルドが私を見上げた。
「なにがおかしい？」
『いや…いや、ウルドはずいぶんと私のことを信用してくれてるんだなぁって』
「…愚問だな」
ふん、と鼻で笑うとウルドは乾かしている私の手首を掴んで引き寄せる。
そしてそこに舌を這わせ、口付ける。ざらりとした舌の感触にぞわぞわと背筋が粟立つのを感じた。
「A」
熱の篭った瞳が私を見上げる。執着と、愛情と、懇願と、飢餓が宿った瞳。
ウルドの頬に手を添えると、彼に唇を重ねる。僅かに湿る彼の唇に触れるだけのキスをすると直ぐに離す。
すると視界が反転した。ウルドを見下ろしていたはずなのに、見えるのは彼が私を見下ろしている光景だ。
ウルドを瞳を細めて私が開けたまま着ていたシャツの合わせから覗く脇腹に手袋をしていない掌を這わせる。冷えたそれに、僅かに身体が反応した。
『ん…ウルド』
「…」
何も答えず、ウルドは私の首筋に顔を埋めるとそこにキスをしてから吸い付いて赤い華を咲かせる。
「知っているか？首筋へのキスは執着」
次いで喉元を柔く食む。
「喉元には欲求」
胸元に口付ける。
「胸元は情欲」
今度は私の手を取り腕に唇を寄せると手首にも触れる。
「腕は恋慕。手首は欲望」
そして、手の甲と掌にもキスをすると指先にも。
「手の甲は敬愛。掌は懇願。指先は賞賛」
ウルドは一度私を見てから身体を少し下げてお腹にキスする。
「腹は回帰」
それから少し私の身体を横にさせると腰にも唇を寄せて優しく触れる。
「腰は束縛」
私の身体を戻すと脚に手をかけて持ち上げると、太腿に唇を這わしてから脛へと向かう。
「太腿は支配。脛は服従」
更に私の足を上げると足の甲に、まるで乞うようにそこへ口付ける。
「足の甲は隷属」
そして…とウルドは再び私の目の前まで顔を寄せると唇を重ねる。
「唇は…愛情」
もう一度唇を重ねて私の咥内に舌が入り込む。上顎を擽り舌に絡み付いて吸い付く。角度を変えて何度も何度も絡み付き、口の端から唾液が漏れた。
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レイ(プロフ) - 露亞さん» 私の妄想満載の小説を素晴らしいだなんて…！ありがとうございます！のんびり更新していきますので、また良かったら読んでみてください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: e8675e311e (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ウルド様ァァァあ”あ”ウルド様！！！素晴らしい小説ですね！！！更新頑張ってください！！！！！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年6月6日 21時
