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「寂しがっているとはなんだ？」
ウルドが私に問う。
さぁどうしようかなぁ…フェリドのやつ、余計なことをしてくれる。
『んー。実はちょっと懇意にしてる子がいるんだけど…』
「…懇意にしてる子？」
ウルドが眉根を寄せるのも気にせず言葉を続ける。
『そう。トラブルに見舞われた子を助けたらちょっと懐かれてね。まぁ、私も暇だし相手をしてるんだ』
嘘は言ってない。
トラブルに見舞われたというのは事実だし。まぁ懐かれたかどうかは分からないが、嫌われてはいないだろう。
もちろんミカのことだ。
私の説明に、ウルドは探るようにジッと私を見つめてくるのを見返す。
「…そうか。だが、あまり懇意にし過ぎるなよ。どうせそいつも、ある程度の年齢になればここを出て行かなければならない。その時、縋られてしまったらどうする」
サングィネムでは、ある程度の年齢になると外に追い出させる。そして違う集落で他の貴族に飼われるのだ。
『そうだね。まぁ、適度な距離で接するつもりだよ』
「ならいい」
そこでこの話は終わった。
ウルドは深く追求してこなかった。大して興味が無かったのか、それとも私が深くを話すつもりがないと判断されたのかは分からないが。
『それじゃあ、まぁ…会議しようか』
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿
『よし。行こうか、ウルド』
「ああ」
会議も滞りなく終わり、当初の予定通り地上にある私の屋敷にウルドと行くことになった。
「俺も行きたかったなぁ」
『また今度ね』
「約束ですよ？」
『うん』
サングィネムの入り口までルクとルーク、サラは見送りに来てくれた。
ルクも来たがっていたが、流石に今回は遠慮してもらった。ウルドと二人っきりになれないからね。
『じゃあまた…明後日の昼頃に戻るよ』
「分かりました。では、お二人の時間を楽しんできてください」
「「お気を付けて」」
『ありがとう。行ってきます』
そう言ってウルドの手を取り歩き出し、サングィネムを後にした。
もう時刻は夜中だ。月明かりに照らされた、誰もいない道を手を繋ぎながら二人で歩く。
『〜♪』
「ご機嫌だな」
機嫌良く鼻歌を歌い出す私を見下ろし、ウルドがそう言うので頷く。
『ウルドと二人っきりだからね。胸の奥がほくほくしてるよ』
「そうか」
そう短く返されたがウルドも機嫌が良くなったのだろう、繋いだ手に力が籠る。
そのまま他愛無い話をしながら屋敷までの道をのんびりと歩いた。
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レイ(プロフ) - 露亞さん» 私の妄想満載の小説を素晴らしいだなんて…！ありがとうございます！のんびり更新していきますので、また良かったら読んでみてください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: e8675e311e (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ウルド様ァァァあ”あ”ウルド様！！！素晴らしい小説ですね！！！更新頑張ってください！！！！！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年6月6日 21時
