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「久し振りね、ウルドにルク」
中に入ると、豪華なソファーに座っていたクルルが立ち上がる。
立場上、ウルドや私の方が上なのでそういう礼儀上の問題として座ったままではいけないと判断したのだろう。
「座って頂戴」
クルルに促され、私たちはソファーに腰掛ける。ルクは同じソファーには座らず、一人掛けのソファーに座った。ルークとサラは私たちの後ろに控える形で立っている。
「じゃあ僕は〜…」
「おまえはさっさと消えろ」
「えぇ〜そんなぁ」
クルルはフェリドをギラリと睨み付けて、吐き捨てるようにそう言った。それに彼は、よよよ…と泣き真似をすることで、更にクルルを苛立たせる。
『下がりなさい、フェリド。ここからは上位始祖のみで話すから』
「じゃあそこの彼等は？」
『外に出すよ。…二人とも、悪いけど下がってくれるかな？』
「「は」」
二人は大人しく従い、頭を下げて部屋を出て行く。おそらく部屋の前で立っているだろう。
で？とフェリドに視線を向ける。
『君も、出ていくよね？』
「僕も一緒じゃダメですかぁ？」
『うん。…下がってて』
「最高権力者にそう言われてしまっては仕方がない。僕もこの辺でお暇しましょうかね〜」
『出迎えご苦労様』
「いえいえ♪僕の愛しいA様のためですから」
と、言った瞬間フェリドの身体が吹き飛び、そのまま壁に埋まった。
私は見切れたが、クルルやルク、フェリドは何が起きたのか分からなかっただろう。
解説すると、フェリドの言葉が気に食わなかったウルドが彼を素早く蹴り飛ばしたのだ。ただそれだけ。
「いてて…酷いですよ、ウルド様…」
「誰がおまえのだと？」
「やだなぁ。言葉の綾ですよ〜」
「さっさと消えろ」
「はぁーい」
よいしょ、と壁から出て来てドアノブに手をかけたところでフェリドがこちらを振り向く。
「寂しそうにしてましたよ？」
「死にたくないなら早くこの部屋から出て行け。フェリド・バートリー」
クルルが目尻を吊り上げて強い口調で言う。
寂しそうにしている…とは恐らくミカのことだろう。少しの間会えないから、自分の好きなことをして過ごしておくように言ったのだが…まぁ、まだあの日から数日しか経ってない。心持たないのも無理ないのかもしれないが…いまは会いに行くことは出来ない。
「ではまた後ほど♪」
そんなことを考えている私ににこりと笑みを向けてから、フェリドは部屋から出て行った。
あの愉快犯に思わず溜め息を吐く。
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レイ(プロフ) - 露亞さん» 私の妄想満載の小説を素晴らしいだなんて…！ありがとうございます！のんびり更新していきますので、また良かったら読んでみてください！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: e8675e311e (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ウルド様ァァァあ”あ”ウルド様！！！素晴らしい小説ですね！！！更新頑張ってください！！！！！ (2020年6月15日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年6月6日 21時
