72話目 ページ26
アレから3週間経ち外傷は殆ど治り、あとはヒビが治るのを待つだけとなったが未だに右目は使用不可だ
ベットの背を立ち上げ、座る様にしてプライベート用の携帯を開きニュースを見る
最近は何処もかしこも"公安"の話で持ちきりなのだ
元死穢八斎會組員と共謀し男性1人を殺害か？！とか保守系政治家の殺害にも関与？！とか、まあそれらに対して色んな憶測が飛び交っている
もちろん公安は袋叩きにされ世間からは大バッシング
ざまあみろ
記事の内容に目を通していけば死ぬ直前に逃げろと警告してくれた男には家族がいたらしい。だが、その家族はあの事件の1週間前に事故死しているそうだ
『事故死、ねぇ』
要するにあの男は私を殺せればラッキー程度に用意された捨て駒だったということだ
私を殺さなくとも体の中に埋め込まれた爆弾はあの男を殺していただろう
家族には消えてもらった方が後処理がやりやすいし、下手に賠償金やらごちゃごちゃと言ってくるのがめんどう。理由としてはそんな所だろう
この件に対してあの女から直々に電話がかかってきたが知らぬ存ぜぬを通したし、なんならそっちに口が軽いのが紛れ込んでんじゃないの？と言えば虫の居所が悪くなってらしくそれ以上詮索されることは無く電話を切られた
このままなんのコメントも出さなければ世間はより公安への批難を強めて行くだろう。タダでさえ雄英が襲撃に遭っただのなんだのでヒーロー業界のイメージが悪い時に暴露話が出てきたのだ
公安側としてはたまったもんじゃないだろう。しかもヒーロー達からも疑念の声が出てき始めているとなればより慎重に対応しなければならない
ここまで上手くいくとは思いもしなかったと思いながら携帯の電源を落としてベットから立ち上がり窓を開ける
カーテンが舞い上がり病室に風が舞い込む
今日のよく晴れているがまだ風は肌寒い。要するに昼寝をするには絶好の天気だ
ベットに戻り布団を適当な位置までかけてベットの背を平にもどして横になれば案の定睡魔が顔を出してきた
睡魔に誘われるままに目を閉じればそのまま夢の世界に旅立った
影「A、入るよ。あれ、寝ちゃったか」
病室の扉を開けて中に入れば心地いい風が病室の中に流れていた
煙影はベットの上ですやすやと眠っている
影「なんでこの世界は君に優しく無いんだろうね」
寝顔を見つめながら呟いた声は風と共に消えていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗葉 - 私ここのヒーロー側嫌いだ、、、主ちゃん幸せになってぇぇ！ (6月8日 21時) (
レス) @page13 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - うわぁ.....気になる (2023年1月14日 1時) (レス) @page13 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - な、謎が多いですね……煙影ちゃんの過去が全然見えない……続きが気になりますぅ……← めっちゃ面白いです！ 更新待ってます！ (2022年10月28日 21時) (レス) @page12 id: 943a21922c (このIDを非表示/違反報告)
かいと - お、面白いけど…謎が多くてよくわかんない…私の理解力の問題か…？完結のときに謎の解明を頼みます！ (2022年10月23日 8時) (レス) @page12 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
まいむ - うわあああああああおもしろい！続きが気になるうううう (2022年3月18日 21時) (レス) @page2 id: ce81fe4080 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜猫@96 | 作成日時：2022年2月15日 4時
