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番外編-10 ページ25

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北斗とAちゃんの事が気になった俺は適当な理由をつけてAちゃんをいつものカフェに誘った。いつものメニューを頼んで、いつも通りに半分こにしたクッキーの一口目を口に運んだ時、Aちゃんはいつも幸せそうに表情を綻ばせる。その笑顔を見るのが俺の密かな楽しみになっていた。

タイミングを見て北斗の話をふるとAちゃんの顔が強張った。だけど北斗は昔そういう関係でしかもちょっと難しい別れ方をしてしまったらしいことを話してくれた。自分から聞いておいて驚いたのは男が苦手そうなAちゃんが誰かと付き合ってる所がちょっと想像出来なかったからだ。

「もしかして、土曜日行くの気が重い感じ?」
「そうゆう訳じゃ、」

俺の悪い所だと思うけれど思った事が油断しているとすぐに口から出てしまう。俺の質問に対してAちゃんはすぐに口を開いたけれど、俺と目が合うと不安げに瞳をゆらして一度口を閉じた。

「……正直、少し怖い」

ぽつりとAちゃんがこぼした言葉にハッとする。けれどAちゃん自身も自分の言葉に驚いている様子だった。

「そっか。……うん、正直でよろしい」
「…………っ!!」

自分より低い所にあるAちゃんの頭に手を伸ばしたのは無意識の内にだった。多分、Aちゃんが俺に本音を言ってくれたのが、俺はめちゃくちゃ嬉しかった。

ただ俺の不格好な手がAちゃんの柔らかくて艶やかな髪に触れAちゃんの頭の形を確認したその瞬間、びくりっとAちゃんの身体が跳ねた。予想外の振動に驚いている間にAちゃんは俺の手から逃れて青い顔をしていた。

「あ、ごめん、つい」

その反応を見て自分がやらかしたのだとすぐに気付く。慌てて謝ったけれど、それが余計にAちゃんを動揺させてしまった。しどろもどろに告げられたAちゃんという人間を謗る言葉は例えAちゃん本人の口から発せられたものでも許せなくて俺はつい強い口調で言い返す。するとAちゃんははっとした表情になって小さくなって、だけどそれ以上自分を悪く言うのは止めてくれた。

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設定タグ:森本慎太郎 , SixTONES , 田中樹
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夕色(プロフ) - あずみさん» 長いのに一気読みありがとうございます……!コメント嬉しいです。今後も慎太郎の格好良い所書けるように頑張りますねー! (2月12日 20時) (レス) id: f0afa3630e (このIDを非表示/違反報告)
あずみ(プロフ) - 一気読みしてしまいました…!慎太郎くんかっこよくて最高です!笑 めっちゃきゅんきゅんドキドキしてます!!^^ これからも更新楽しみに応援させていただきますね!! (2月11日 23時) (レス) @page39 id: fffeedeac5 (このIDを非表示/違反報告)
夕色(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございますー!樹先輩については書きたいような、ずっと本当の所は解らないままでいて欲しいような……って感じです! (11月30日 22時) (レス) id: f0afa3630e (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 慎太郎サイドだ!主人公ちゃんを応援したいが、樹先輩も気になる。 (11月29日 6時) (レス) @page19 id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
夕色(プロフ) - ★mmiioo★さん» なんかなかなか煮え切らない展開が続きますがきょも共々生温かい目で見守っていただけると嬉しいです。頑張れ慎太郎!って思いながら書いてます😌。 (11月23日 23時) (レス) id: f0afa3630e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕色 | 作成日時:2023年10月17日 12時

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