キミが遺した、最期の唄［黄］*

p.19 : ぼくの身体は ページ20

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ご飯を食べるのはすごい時間がかかったけど


なんとか全部食べてくれた。





でも、「すごいね...」って


無意識に言ってしまったのは


よくなかったかもしれない。









「てごし」


「うん、なに？」


「...俺の話、聞いてくれる？」





それはきっと、


病気になって今日までのこと。





「もちろん、なんでも聞くよ」




そういうと、


まっすーはそっと目をつぶって


思い出しながらゆっくり話を始めた。




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おかしいな、


って思いだしたキッカケは


全部些細なことだった。




いつもみたいに日記...


あ、昨日、手越が持ってきてくれたやつね。







一言だけど、毎日書いてたの。






でも、ある日手が震えるようになって、




字はまっすぐ書けないし、


力も入らなくてペンもうまく持てなかった。







その時は疲れてるのかな？


って思ってたんだけど、






次の日、歌ってたら突然


手の力が抜けて、マイク落として壊しちゃって、






その次の日には、


歌番組のステージのリハの時に


急に脚の力が入らなくなって


思いっきりこけちゃったの。








手越は笑ってたし


さすがに俺も疲れすぎだって思いたかったけど、





そこから日に日に体調は悪くなった。








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(増田貴久の独白)

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