22話 ページ24
A「ご、ごめん……なさい。攻撃するつもりは………」
とっさに身構えてしまった。攻撃はしないと約束したはずなのに……少女はうつむきこのまま去ってしまおうかと考えていた。するとある声がした
レプリカ「はじめましてA。私はレプリカ。ユーマのお目付け役だ。ところでそのトリガーに見覚えがある………確かアフトクラトルの『オブジェクト』ではないか？」
少女はとても驚いた……本国のことのみならず、自分のトリガーのことまでレプリカは知っていたからだ。
A「………どう……して……知っているの……」
レプリカ「やはりそうか………しかしそのトリガー……私があったときは成人の男が使っていたはずだったが」
少女は自分が隠していたことのほとんどをレプリカに言われてしまった。しばらくどうしていいか分からず目が回っていたが、少しだけ自分のことを話すことにした。
A「…あ……ぇ……っと……レプリカさん一旦………ストップ」
千佳「Aさんも……
A「………うん……でもこっちに来て町を壊してる奴らとは関係ない」
遊真「おれもあいつらとはカンケーないよ」
千佳「うん、修くんにそう聞いた。」
少しの沈黙があった。近界民2人に玄界民１人、トリオン兵１人の中での沈黙は中々にシュールだった。そしてレプリカが口を開く。千佳が話したそうにしていたが今はおいておこう。
レプリカ「ところでA、そのトリガーの前の使用者は……」
A「……エルドア･
少しずつ自分の事を語っていくAの顔は憎しみと苦悩に満ちていた。少女は多く語らず淡々と質問に答える。
遊真「………『だった』？親父はどうしたんだ？」
A「殺した………私が………」
千佳「………えっ」
少女の発言により再び沈黙が訪れた。今度の沈黙はとても気まずく、誰かの訃報を聞いたようなそんな空気だった。少女は思わず話を中断した。
A「………自分の話…あんまり…したくないの……ごめんなさい」
そう言うと少女は二人から少し離れた場所に移動する。そのあと千佳と遊真が色々話しているのを横目に少女は仮眠を取った。
そのあと、1･2時間ほどたったぐらいにレプリカからオサムの用事が済んだとの連絡が入った。3人は待ち合わせ場所へと向かった。
続く (更新停止中)
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作者名：夜月 | 作成日時：2018年12月9日 8時
