天然な灰谷の姉 4

天然 119 ページ10

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今牛「せんじゅ、オマ、今なんて…」



ワカくんはいつもの姿が嘘みたいに慌てていて、ベンケイなんかは飲んでた飲み物を全部吹き出した

まあ私もそれなりに驚いたけど…。




『千咒にもついに春が来たのか〜！』



ｶﾞｼｬﾝ!!!!!

ベンケイ「わ、悪ぃ。花瓶倒しちまった」



『2人とも、流石に動揺しすぎだよ。
それに千咒だってもう高校生だよ？

彼氏の1人や2人ぐらいいるって！』

今牛「いや、でも花垣って…」

瓦城「花垣はさっき紹介したろ？
これから出掛けてくる！」


『デート楽しんどいでね！』


瓦城「ちょっと待って、花垣はね、別にカレシとかじゃない」


『え、』

てっきり付き合ってるもんだと思っていたから、その発言に驚く私と



「そうか、じゃあ行ってこい。」

「あまりヤンチャするなよ」

ホッとした(?)様子の男衆



ベンケイとワカくんの気持ちはたしかに分かるけどさ！それじゃただの気持ち悪いオジサンだからね！！！！

と言いたい気持ちを抑えて、3人で千咒を見送る。



『はぁ、千咒も高校生か〜』


ベンケイ「本当に早いもんだな」

今牛「アイツがこんなちっせえ頃から知ってるから色々気にしちまうよな」


『千咒が高校生ってことは、ウチらはもうアラサーってことだよ。』

今牛「聞こえね〜」



ベンケイ「ま、Aは良い意味でも悪い意味でも、一生そのままだろうな(笑)」


『それ褒めてる？
あんまり嬉しくないんだけど！？』

今牛「要はずっと美人だって事じゃん？
ベンケイもハッキリ言ってやりゃあいいのに

コイツはちょっと抜けてんだからちゃんと言わなきゃ伝わんねえぞ」

ベンケイ「たしかにそうだったな。」



『コラそこ二人！なに結託してんの！！！』






3人でわちゃわちゃ楽しくやっていると、少し昔のことを思い出した。

でもその"昔のこと"の中にいたのは5人。





誰が、いないの…？

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