天然な灰谷の姉 4

天然 114 ページ5

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久しぶりに3人で寝たベッドはとても狭く感じて、この窮屈さがまた幸せを感じさせた。




しかし、目が覚めると2人はもう私の前にはいなくて。

もしかしたら昨日のアレは全部夢だったんじゃないかなって感じるほど"また"跡形もなくなっていた。






『また、？』


今はこんなことを気にしている場合ではない、昨日はそもそもあの引き出しの鍵を見つけようと思ってたんだ。




手始めに玄関にあったキーケースに入っている鍵を1つずつ確かめる。

しかし、ここの引き出しだけはそんな簡単に開くことはなくまた部屋を物色する。






『なんだろコレ。
ロケットペンダントにしては大きくない？』


ドレッサーを開けてここにも無いか探しているときだった。

違和感を感じてペンダントを開くと、そこには小さな鍵が





『これ、じゃん…。』



早速その鍵を使って引き出しを開けようと試みたところ、すんなりと鍵は開いた。


その引き出しの中に入っていたものは、今の自分からは想像できないようなものばかりで。












『なに、これ。

極秘資料…？』


赤文字で"持ち出し厳禁"と共に書いてある文字を見つめる。

これはもしかしたら、今までで1番私のことがわかるモノなのではないか。






覚悟を決めて資料の中身を見る。

そこに書いてあることは嘘なんじゃ、って思うほど知らないもので。



『俳優、_____27歳。服毒死

政治家、_____59歳。事故死

__県警 警部、_______46歳。殉職






まだまだ、ある
これ、全部私がやったの……？

なんで、何のために…。』




資料だけならまだ信じられない、で通ったが、無造作に置かれた黒い鉄の塊を見てから資料の中身は全て現実なんだと悟ってしまった。












そしてもう1つ、極秘資料よりも厳重に、大事に仕舞ってあった資料を発見する。


表紙は無く、1番上には2人の男の子の写真。






ただ1つマトモじゃないって思えたのは、写真の2人の顔に大きなバツ印が書いてあったことだ。

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