繋げ！②【ハイキュー】 (ページ50)

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黒尾「あれ、おふたりさん随分長くデートしてたんじゃありません？？？」

夜久「ぶっ殺すぞ……」

『こら女の子』

黒尾「リエーフから預かった、コレ」

『ペア作るってやつだっけ』

男子！女子！と書かれた紙を受け取った。明日と明後日の間だけ有効らしい。同じ数字同士でペアを見つけて該当クラスに行けば景品が貰えるとかなんとか。

黒尾「てか、ホントに何してたの2人とも。まさか……！」

『違う、夜久のメイク直してた』

夜久「直されていた」

すっかり吹っ切れたのか、朝と比べると反抗的な部分は減ったような気がする。

『明日はもっと人増えるね、頑張らないと』

黒尾「あー、木兎も見に来るって言ってたな」

『あ、雪絵とかおりにも声掛けちゃった…』

夜久「おい、それまさか梟谷の奴ら纏めてくるんじゃ…！」

黒尾「かもな」

夜久「……俺、明日休もうかな…風邪とか引いて」

絶望、と顔に書いてあるみたい。そのぐらい分かりやすい表情だった。こんなに可愛いのに。

『今日も海とリエーフに会ってずっと伏せてたもんね』

夜久「俺はもう狼谷の前でしか話さないことにしたの！」

黒尾「へぇ」

夜久「もう明日もその作戦で行ってやる」

『わ、分かった…』

気合十分では無さそうだけど、いい案が出たとでも言わんばかりの自信満々な顔。明日ハプニングが無いといいけど

それにしても雪絵やかおりと会えるのは嬉しい、私はこの格好も別に嫌じゃないし、何ならこのまま家まで帰れるし。

『明日はしっかり客寄せします』

「うん！宜しくね2人とも！！」

夜久「おい待て、先に明日の服を見せるんだ！！！」

嫌な予感でもしたというのか、夜久が暴れだして友人が渋々衣装を持ってきた。正直、めちゃくちゃ可愛い洋服だった。

夜久「ドレスかよっっっっ！！！！」

『私は、スーツ？タキシード？？？的な？』

黒尾「俺は明日アレだぞ、まだマシだろ」

黒尾が指さした先にはあの有名な赤いキャラクターのオーバーオールとつけヒゲ、加えてこちらも赤くMというマークの入った帽子。

『こっちで良かった…じゃあ夜久、明日これに合いそうなやつ持ってくるからね』

夜久「俺はそれを全力で断りてえよ」

『ダメ！！！可愛いなら突き詰める！私もカッコイイ突き詰めるから！！おあいこ！！』

似合いそうなシルバーアクセ、家にピッタリのがある気がする。

帰り際に友人が教えてくれた明日のウィッグ、私は被り物なしで短く見えるような髪型で纏めるみたいだけど、夜久は長めのミルクティーベージュだった。きっとそこから髪型もいじられるんだろう。

ちょっと可哀想だけど、私はかなり楽しみかも。