繋げ！②【ハイキュー】 (ページ44)

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「おはようございます俺烏野高校1年セッターの影山飛雄って言いますいつからバレーやってるんですかセッターやってたのは本当ですか怪我ってどれぐらいで治ったんですかもうバレーはやらないんですか」

『ぇ………』

朝ごはんの用意をして、それぞれの器によそって配膳をしていた。

そしたら、なんかきた。

『ごめん、何』

再度聞き返すとまた同じように早口で威圧的でちょっと怖かった、ビビっていると澤村くんがダッシュでこちらにやって来て頭を下げる。まるで保護者のようだ。

澤村「昨日、球技大会？の動画みてから影山、狼谷さんのこと気になってるみたいで…良かったら相手してやって欲しいです！」

『あ、え！ハイ、こちらこそ…です？』

澤村「ありがとう！
コラ影山、質問はひとつずつゆっくりとだからな。」

影山「ウス」

面白いぐらいに手綱を握られている影山くんが面白かった、私もこんな感じになれるだろうか。

『え、ちょっと待って球技大会の動画ってなに？』

影山「昨日黒尾さんとか木兎さんが見てて、俺も見させて貰いました。
あの、バレーはいつからやってるんですか」

『幼稚園のとき、かな』

影山「セッターやってたっていうのは本当ですか？」

『うん』

影山「その、俺もセッターなんスけど、」

『知ってるよ』

影山「トスの時って何考えてますか」

『色んなこと考えるけど、ひとまとめにいうと次のことかな』

影山「次の、こと……」

『そんなに考え込まないでいいんじゃない？！
だってブロック何枚いるか視認してからその奥のポジションも確認して、次は誰に上げるのが効果的か考えたあとに今のローテと相手の配置と……ぁぁ、もう嫌になってきちゃったゴメン』

木兎くんにも負けず劣らずのマシンガンになってしまったけれど、考えるのが嫌でここでシャットアウトさせて頂く。ごめんな影山くん。

影山「昨日みたやつ、すげえなって思ったんですけど、怪我…してたんですよね。どんぐらいボール触ってなかったんですか」

『うーーん、2年と半分ぐらい？かな？
部活みたいにずっとはやってないけど体育の授業はやったし、性格にはわかんないけど1年以上は離れてたよ』

影山「1年離れても、あんなトス………バレーはもうやらないんですか」

『やるよ？あでも、大学受かったらだけど…』

影山くんは分かりやすく顔を明るくした、まだそんな間柄でもないだろうに、単純にバレーをする人が増えるのが嬉しいのだろう。

影山「今度バレーしましょう！」

『えぇ……』

うーん、違うのか？？？