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武田「えー、10月の代表決定戦までの間、関東へ練習試合に来られるのは、今回も含め都合2回ほどです。
貴重なチャンス、有意義に使いましょう！」
夜久の誕生日からおよそ2週間、またまた行われているのは梟谷グループの合同合宿。今回も1泊2日だから烏野のみんなといられるのは少しの時間だけど、目一杯有意義に使おうと思う。
清水「Aちゃん久しぶり、元気だった？」
『うん、私はもう元気いっぱいでした、潔子ちゃんに仁花ちゃんはどう？』
谷地「私も無事健康に過ごせました！」
また、そんな大袈裟な表現で精一杯伝えてくれる仁花ちゃに愛しさが溢れる。これはきっと母性的ななにか。
谷地「って、アレ？Aさん、ヘアピン！可愛いですね！！！」
『あ、これ…そう、イメチェン。みたいな？』
谷地「とても似合ってます！」
『うん、私もお気に入りだから、そういって貰えるの、嬉しい…！』
白福「それ、好きな人からもらったんだもんね〜！」
清水「え？」
『あ、コラ雪絵！！！』
雀田「怒んない怒んない！でも良かったじゃん、学校にも付けられるアクセで」
『いや、あー…まあ』
清水「他にも、？」
『ん、選んでもらった』
白福「お幸せに〜」
谷地「……」ﾆｺﾆｺ
マネとしてみんなと会えるのも話せるのも、もうすぐ終わり。もうそろそろ涼しくなり始めるそんな頃に、ちょっと寂しい気持ちが押し寄せた。
『今日の夜はみんなで話そうね』
雀田「早寝は？」
『うーん、今日は特別！』
だって、どうしても残り何回…って考えちゃうから
白福「でも、私もAの考えてることわかるよ。もうちょっとだもんね」
『うん』
雀田「春高に行くことはまだ決定してないけど、こうして会えるのも残り2回とか3回とか。少ないねー！」
清水「梟谷と音駒は行けると思うけど、宮城はやっぱり白鳥沢と青葉城西が強敵……」
雀田「あぁ、Aの従兄弟のね」
谷地「従兄弟？どなたですか？」
『若…白鳥沢の牛島若利っていうんだけど……』
谷地「じ、ジャパン……ですなッ？！」
清水「でも強敵がいるからといって、私達も負ける気はなくて。絶対に東京でまた会いたいから、私達も頑張る」
『みんな思ってることは同じだね！』
きっと宮城の県予選は見に行けないだろう、まず夏休みが明けたら文化祭があって、その週か次の週には東京でも春高予選が始まる。
今ニコニコ笑っていられる雪絵とかおりはその時にはライバルであり敵になって、東京で再会するとしたら潔子ちゃんも仁花ちゃんも敵になる。
怖いけど、おもしろい
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作者名：HAL | 作成日時：2024年3月6日 23時
