繋げ！②【ハイキュー】 (ページ36)

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【黒尾鉄朗があなたをグループに招待しました】

黒尾夜久の誕生日、どうする?

8月6日朝一番、まだ休日の8時だってのにそんな通知の音で目を覚ました。

狼谷夜久誕生日なの?いつ?

黒尾8日

狼谷タイム、通話にしていい?

このグループに参加している黒尾と海がオーケーを出したことで、グループ通話が開始された。

『ね、8日って8月？』

黒尾「そうだけど、何。知らなかった？」

『うん、そういう話しないし、え…どーしよ……』

海「何がいいんだろうね、実用性のあるものとかかな」

本当に知らなかった、微塵も。というか、私たちの間に誕生日の話題が上がったことってあっただろうか？

記憶をたどっても無いのだ。

黒尾「狼谷〜？狼谷サーン？」

『ほんとにどうしよう…』

黒尾「そんな悩むことでもなくねえ？」

『あー、いや、8日夜久と出掛けるの。
だから今日か明日か当日か、いいものを見つけられるかどうか…』

海「デートか」

『デートじゃないよ』

「男女が休日に約束をして出かけたらそれはデートデショ」

『待て黒尾、研磨もいるの？』

またまた騒がしくなってきたぞ、何を必要としているのだろうとかどんなものがいいかなとか話題はもう色々あって。

研磨「でも夜久くんから誘ってて、さらに自分の誕生日ってことを言ってないならそれは気をつかってるんじゃないかな」

黒尾「もしくはもうそれ自体が誕生日プレゼントだから、的な？」

『的な？じゃないよ、やめて』

海「でも狼谷としてもそれは嬉しいんじゃないの？」

『う、れしいけど……じゃない！！！！もう！！スグ脱線する！！』

研磨「俺は…リエーフとゲーセン行ったときにUFOキャッチャーでぬいぐるみ取ったし、それあげることにする」

黒尾「じゃあ俺は、予備のサポーターとか？」

『ズルい』

海「悩むな…王道なのでタオルもいいと思ったんだけど」

黒尾「それいいんじゃね？
じゃあ俺らは決まったし、狼谷はゆっくり考えなね」

『ウソ、マジで放置？』

プツ、本当に通話を切られた。
もう自分で何とかしろということなんだろうけど…

『とりあえず、誕生日だってことを知れただけ良しとするか』

明後日に向けて、ドキドキは止まらないまま洋服とか持ち物とか髪型とかメイクとか。可愛いは大変だから、余裕を持って朝は起きようと思う。

きっと、朝から夕方まで一緒に居られる。あぁ、今から楽しみだ