繋げ！②【ハイキュー】 (ページ31)

今日:84 hit、昨日:205 hit、合計:98,779 hit

81 ページ31

*

ガチャ、見慣れたホテルの一室の扉を開いた赤葦くん。

廊下の静かさとは打って変わって扉を開けた瞬間騒がしい。それもそのはず、木兎くんをはじめとした梟谷3年生たちが集っていたのだから。

『ホントに同じホテルなんだね』

そう、驚いたことに梟谷の宿泊しているホテルと私たちの泊まっているホテルが同じ場所だったのだ。

雀田「もう、Aから止まってるホテルの名前送られてきた時コレだーー！って思ったよね！」

白福「ほら、お菓子もたくさんあるよ〜！」

『やった、木葉くん隣いい？』

木葉「ど！？ドーゾ！！」

木兎「あ、ゆきっぺ俺それ食いてえ！」

『うわ、』

ひとことで言うと、カオス。

開けた場所で真ん中にお菓子を置き円形にそれを囲んでいるんだけど、雪絵の持っているお菓子に手を伸ばした木兎くんがぶつかってくる。

そこを木葉くんが大丈夫か、とスマートに肩を抱いてくれる。

『木葉くんってやっぱりモテるでしょ、前も思ったんだけど』

木葉「マジ！？俺やっぱモテ期なんじゃね！？！」

じゃあ狼谷さんは俺とかどー？ってふざけて聞いてくるんだけど、思ったよりモテてないのかしら。申し訳ないこと言っちゃった。

赤葦「木葉さん、Aさんはダメですよ」

白福「そーだよ木葉」

木葉「え、なんでそんなに集中砲火…！？」

赤葦くんが別に常識人という訳じゃないと何となく思い始めた今日この頃、しかしこのあとその考えが正しいと確信する出来事がおこります。

赤葦「Aさん、好きな人いますもんね」

『え"、っげほッ……ゴホ』

雀田「ちょっ、大丈夫！？！」

『ご、めん"、なんかスナック菓子の欠片変なとこ入った…』

咳き込みながら赤葦くんを見れば、得意げな顔。もしかしなくても腹立つ後輩だわこの子！！！

白福「そーだよ、だからA狙っても玉砕して終わりってワケ」

木兎「好きな人、誰？俺当ててもいい？」

『ヤメテ』

木葉「まぁ、でも見てれば何となく分かるので。ちなみに付き合っては…？」

『ないです』

白福「えぇ〜？アレで付き合ってないの〜〜？」

面白がったマネズと赤葦くんが悪ノリする、止めてくれ。あ、猿杙くんも小見くんも乗ってきた、ダメすぎる。

『……春高終わったら告白します』

ヒューヒューだって、初めて言われたそんなこと。

っていうか、貴方たち明日試合なのにこんなこと話してていいの？

木兎「分かった！！！くろーだろ！」

赤葦「違いますよ木兎さん」

木兎「じゃあツッキー？」

赤葦「なんでそうなるんですか……」