繋げ！②【ハイキュー】 (ページ4)

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「コラ研磨！逃げるな！！」

私のやることが一段落してようやくゲームを見る余裕が出来たとき、監督の大きな声が聞こえた。

今、音駒は梟谷とゲームをしているようだ。流石木兎くん、相変わらず打点は高いし見ててスッキリするようなスパイク。

『あれ、翔陽と……セッターくんは？』

清水「あぁ、2人は補習…」

『補習！？』

黒尾「狼谷サン、ボリューム！」

『うん、ゴメン』

想像の斜め上を行く解答に、自分でも驚く声量で体育館中に響いてしまった。烏野の人たちは笑っていたり苦そうな顔をしていたり様々、ごめんな翔陽とセッターくん。

清水「でも、田中のお姉さんが送ってくれるって言ってたから、そろそろ……」

『え、来るの？』

嬉しそうに頷く潔子ちゃんと新マネージャー、1年生の仁花ちゃん。またこれが小柄で可愛い子なのだ。

「おぉ、まだやってんじゃん。間に合ったな、上出来！」

体育館の入口に現れた金髪の女性、ちょっとヤンチャ系、かしら。間に合ったということは、もしかして……

黒尾「主役は遅れて登場ってか？腹立つわ〜」

夕日をバックに、補習を受けていたという2人が到着したみたい。早々にアップを済ませてすぐにでも試合をしたい！という感じでゲームの中へと入っていったのだが、相変わらず意味のわからない速攻をする。

これもこれで、私は結構楽しいな。

やっぱり、あのヘンテコな速攻を初めて見る人たちはたまげてるし、みんなより少し早く知っているだけなのにこちらまで誇らしい気持ちにさせてくれる。

それからそんなに時間も経たないうちに今日の練習が終了して、晩御飯を食べ終えそれぞれ部屋でのんびり。

『そうだ、お風呂行かなきゃね』

清水「お風呂？入れるの？？」

『うん。シャワーでいいって人はプールのとこになるけど、浴槽浸かりたい、よね？そういう子達はマネージャー限定で近くの銭湯に行くよ！』

谷地「せせせせ、銭湯ですなッ！！」

『そうそう、仁花ちゃんも行くよね？それで、一緒に風呂いくって言われた雪絵とかおりを探しているんだけど……見てないよね？』

清水「うん…」

『じゃあいいや、とりあえず探すから支度しておいて欲しいかも。
なんか、服とか持ち運ぶ小さめのバッグはある？』

谷地「わ、わたし、この大きなカバンしかないです…」

『……多分私の教室にエコバッグ置いてあると思うから2人探すついでに取りに行ってくるよ、持ってくものの準備だけして待ってて！』

谷地「し、シャチ！！！」

拝啓昔の私へ、新しい後輩はとても可愛くてたまに不思議な音を発します。