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合宿も無事に終わった7月下旬、今回も同じく烏野はひと足先に宮城に戻って行った。
インターハイが決まっている梟谷はいつにも増して元気、やる気いっぱいという感じだった。当日、今年は受験もあるけど、従兄弟も高校最後の大会だということで富山に行くことになってる。
『今年は応援しにいくね！』
雀田「え、富山だよ！？！？」
『うん、インハイは元々見に行く予定だったんだ。知り合い出るし』
烏野が帰ってから少しばかり寂しくなったマネージャー、そんなこといいつつまたすぐ遠征あるんだけどね。
雀田「知り合い…？」
『うん、従兄弟がインハイ出るって』
黒尾「出た、宮城の従兄弟……っておい待て、まさか、お前従兄弟って………！！！」
『え、何』
かおりと話す中に割り込んできたのは黒尾、誰かは言ってなかったけれど、気が付いたのか凄く凄い顔をしている。
黒尾「皆まで言うな」
木兎「なんの話し？」
雀田「ややこしくなる…」
『私の従兄弟もインハイ出るから、今年は富山行って応援するよって話』
木兎「マジで！？！来てくれんの！！！うれしー！
あれ、っていうか従兄弟って誰？男だったら当たるかもだよな、そしたらどっち応援してくれんの？」
夜久「相変わらずのマシンガンだな」
『夜久まできた…』
夜久「文句あんのかよ」
『ありません』
黒尾「ボクは分かっちゃったのでもう退散しようと思います、それ以上聞きたくないです。」
それだけ残して黒尾は後輩たちの方へと行ってしまった、でも木兎くんのマシンガンが止まることはなく、誰？とか何処のとどーふけん？とかずっと聞かれている。
『宮城県の、白鳥沢だよ』
木兎「まさか」
『たぶん、まさかで合ってると思う』
夜久「おいおい、牛島とか言わないだろーな」
『牛島若利と言います……』
木兎「マジで！！！ウシワカのいとこ！！！なーなー黒尾聞いた？Aとウシジマ、従兄弟なんだって！！！知ってた！？！」
追い打ちをかけるような木兎くんに、思わず笑ってしまった。
いやだって、さっきの黒尾の反応はそれ以上聞きたくねーよってことなのにそんなのお構い無しに体育館中に響く声で黒尾に話しかけるもんだから。
『黒尾がかわいそーだよ木兎くん、めちゃめちゃ注目されてるからボリューム落とそ』
木兎「ウン」
夜久「……マジで牛島と狼谷が従兄弟なの？」
『うん』
木兎「でも、言われてみたらちょっと似てる？かも？？？」
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作者名：HAL | 作成日時：2024年3月6日 23時
