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次の日もその次の日も、とにかく練習試合ばかりだった。
前回の合宿で嫌だと言うほどやったな、当分バレーはごちそうさまかも、なんて思っていた自分を殴ってやりたいほどにバレーしかない1週間。
『明日最終日だし、今日は早めに寝ようかな』
そんな私の呟きに、マネージャーたちはみんな賛同してくれた。しかもそれだけじゃなくて、夕飯を作り終えみんなが食べに来る頃に一緒に食べさせてくれた。
『わたし今日は早く寝るからね』
夜久「それもう3回目とかなんだけど」
『うん、心に決めてて』
夜久「……おい、狼谷内出血」
『うん？そりゃあんだけ男子の球レシーブしてたらこうもなるって』
ひと足先に風呂に入った私は運が良いのか悪いのか、私は夜久と共に晩御飯を食べていた。
夜久「……」
『ねぇ、何か言ってよ』
夜久「いや、なんか…風呂入った後の狼谷と会うこととか無いし、変な感じだな……って」
『そう…そうだね。みんなが負けてくれるおかげで走って筋肉痛だからね、お風呂超気持ちよかった』
夜久「良かった」
『何』
夜久「何でも。ただ、風呂上がりだと雰囲気違うから」
から？
あんまり見ることのない視線だと思った。そう聞き返しても夜久からはその答えは返ってはこなくて、私からもそれ以上追求することはなかった。
『じゃあ、おやすみ』
夜久「ああ！明日こそ、ノーペナルティだ！」
『うん、頑張ろうね』
夜久「ん、おやすみ」
これで夜久からのおやすみは、6回目。嬉しいな。
浮かれちゃいけないのは分かってるけど、やっぱり1人で楽しむぐらいはいいよね。
『ん、メールだ。誰から……』
布団に入る直前、受信したメッセージがあることを携帯が教えてくれた。その相手はクラスメイトで、どうやら衣装が完成したとのこと。
文化祭は夏休みがあけてから約2週間後の金土日、かおりと雪絵には声を掛けたんだっけ。来てくれたらいいな。
何やら製作陣がノリに乗って予想していたより数が大きくなってしまったらしい。3日間の分は別々にあるようで、その中でも中夜祭、後夜祭なんかで分ける可能性があるとか。
『(確かに、文化祭の支度全然手伝えてないからな。本番はしっかり客寄せするか)』
まだ誰も居ない教室にひとりおやすみ、と言ってから眠りについた。
ついに明日は合宿の最終日、楽しくて辛くて、長かったような合宿ももう終わってしまうんだと思うと、少しばかり寂しかった。
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作者名：HAL | 作成日時：2024年3月6日 23時
