繋げ！②【ハイキュー】 (ページ3)

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『黒尾、烏野から到着見込み来たから、ここ置いとくよ。
手空いてる子はとにかくドリンクとビブス運んでもらえる！？』

「「「はい！！」」」

今日と明日の2日間、森然高校、生川高校、梟谷学園高校、音駒高校、烏野高校の5校で合同合宿を行う。

会場は私たちのホームグラウンド、音駒高校

当然、音駒のメンバーが1番校舎から近いし、事前準備の何から何までを率先して行う。

部員たちが会場の設営を行っている間にマネージャーである私はビブスの用意、とりあえずあるだけ出す。埃っぽいのは洗濯機に突っ込んで、その間にドリンクをボトルのある量だけ作る。

アップを行ったら即ゲームをやって、それをひたすら繰り返して一日を過ごすのだ。

マネージャーである私たちは、選手たちがゲームをしている間に食事の準備もあるしゲームの記録も私たちの仕事のひとつだ。

『考えるだけで頭パンクしそー』

夜久「月末の方がきついぞ〜」

『今はやめて！！？』

夜久「とりあえず2日間だし、手伝うし、頑張ろうな！」

また、キラッキラの笑顔を向けて走り去っていった。

「朝からおアツいかんじ？」

『へ！え！雪絵！？』

「良いとこ見ちゃったもんね〜」

『来てたの！？』

体育館から少し離れた水道を占領してドリンクボトルを作っていたせいで梟谷が到着したことに気付けずじまい、不覚にも変な顔をこらえているタイミングで目が合った。

白福「進展あった？」

『……後でね！！！』

白福「やった〜」

『って、かおりは？』

白福「部員たちの方にいるよ。Aこっちにいるって聞いたから私はホラ、手伝いに来た！」

そうやって梟谷のボトルを掲げてアピールしてくれた。

2人で作業を進めていれば、都内近郊の学校も到着したようで、気付けば水道の周りもマネさんたちで賑わっていた。

白福「あ、そうだ！今日の晩御飯はカレー作るんだって！」

『え、まだ朝の9時だけど』

白福「お昼はおにぎりたくさん作るよ〜」

相変わらず、この子はどんな時でも食のことを考えることを忘れない。いい事だと思うけど、そればっかりでたまに心配になる。

『そうだ、音駒ね新戦力入ったよ』

白福「新戦力？」

宮ノ下「あ！もしかして、背の高いハーフの子？」

『そうそう、もしかして英里はもう見ちゃった？？』

なんて。レベルアップしたんだよ、今日は負けないからね！って話している時間は凄く幸せだ。

そして、ちょうど飲み物を作り終えたあとに体育館に向かうと、早速元気そうな声と烏野が到着したという知らせが入った。