繋げ！②【ハイキュー】 (ページ19)

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『最後なんとか1点取れた、ナイストス』

黒尾「アンタいきなりトス上げろとか言うんじゃないよ」

夜久「狼谷なんだ今の！！！」

『実は私肩がやらかいんです、従兄弟からコースの打ち分けのコツ聞いて実践中』

ミニゲームの結果、私たちのチームが勝利することが出来た。何より、最後の1点を誰もいない場所に打ち下ろすことが出来たのが嬉しい。

谷地「あのッ！！！」

『あ、ゴメンずっと立ちっぱで疲れたよね』

谷地「いえ、Aさんのバレー、凄かったです。
その、どこが凄いかとかはまだよく分からないのですが、最近は影山くんの練習によく付き合っているのでAさんが沢山練習したんだろうって、それだけは分かります。」

『うん』

谷地「もっともっと、Aさんのバレーボール見たいです！！」

ハッキリとそんな恥ずかしいことを言いきった仁花ちゃん。まっすぐキラキラした視線がこそばゆくて、照れ隠ししてしまう。

『ありがと、あのね！
えっと、仁花ちゃんだけじゃなくてみんなにも言っとこうと思ってて』

私の言葉に、フィードバックやら会話を行ってたさっきのメンバーたちがぞろぞろ集まってくる。

『夜久には言ってたんだけど、私、第1志望の大学受かったらまたバレーやるよ』

夜久「おぉ」

黒尾「……マジ？」

『マジ』

日向「Aさん！今度教えてください！！！」

『うん？』

木兎「そっか、バレーまたするのか……そしたらまた出来るな！」

赤葦「木兎さん公式戦では出来ませんよ……！」

『うん、そだね』

私がバレーをまたやると伝えると、黒尾は心底嬉しそうな顔をした。

自分のことじゃないのに自分のことのように嬉しそうで、むしろ私が恥ずかしくなるぐらい。心地よかった。

その後はみんな晩御飯を食べていないと聞いて急いで食堂まで向かう、仁花ちゃんとは部屋まで一緒にいられた。

普段だったら絶対同じ空間にいないだろうな、ってメンバーで試合形式のゲームを出来たのも話が出来たのも、どれを思い出しても幸せな日。

『じゃあ仁花ちゃん、付き合ってくれてありがとうね。明日もまた頑張ろうね』

谷地「はい！！明日もお願いシャス！！！」

清水「ゲームして来たんだって？私も見たかったなぁ」

谷地「もう、ホントに凄くて……！」

『潔子ちゃんにも見て貰えるように私強くなるから、大丈夫！』

白福「ちょっと、私は？」

『雪絵も』

白福「も、ってなんかヤダ」

雀田「こらワガママ言わない！」

疲れからスグに終わってしまったけど、前回はあまり出来なかった夜の女子トークも楽しくて、この調子ならあと6日間も乗り切れそうだ。