繋げ！②【ハイキュー】 (ページ15)

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木兎「おーーーーーいAーーーーッ！おはよう！！！」

『木兎くん、おはよう』

長いようにも短いようにも感じた2週間、ついにやってきた7日感にも及ぶ合宿。

『騒がしいな朝から……あ！かおりと雪絵発見！！』

雀田「木兎！どこいったかと思えばまたAにちょっかいかけて！！！」

木兎「だってよ！Aはこの合宿でバレーやってくれるって約束したんだって！な！」

『う、うん……』

木兎「黒尾とあかーしは誘っただろ？あと誰誘う！？」

『えっと、誰誘おうか……ねぇ？』

赤葦「木兎さん、Aさん困ってますよ」

『うん、困ってます……わっ』

黒尾「はーい回収〜。あんまウチのマネージャー困らせないでくれる？」

『あれ、バスの荷物は？全部終わったの？』

黒尾「犬岡と夜久が確認してるところ、烏野の奴ら来たぜ」

『了解、じゃあ会場の準備取り掛かろうか』

体育館の中に入ってネットを立てたり着替えたり、準備が出来次第早速ゲームが始まる。

まずは烏野対梟谷の試合、個人的には大注目の1戦。

でもやっぱりずっと見ている訳にも行かず、早速ドリンク作りに励む私と仁花ちゃんとかおり。

『梟谷と烏野はマネ2人いるからどっちが片方が残れるのいいね』

雀田「あー、そっか。音駒は1人だもんね。大変だよね」

『うん。あっ、そういえば烏野の2人大丈夫だった？
潔子ちゃんから取っ組み合いの喧嘩したって聞いたけど…』

気軽に連絡を取り合う仲にまで発展した潔子ちゃんから聞いた話、前回の合宿終わり烏野に戻ったのは言いものの早速喧嘩だなんて。

谷地「あの時は、すごくビックリしました……目の前で取っ組み合いになってこの世の終わりかと…」

『大袈裟、でもないか。たしかに高校生男子二人が取っ組み合いの喧嘩始めたらビビるよね。私も黒尾と夜久が取っ組みあったら見てられないかも』

雀田「黒尾と夜久がって、リアルな例え出すのやめて」

『まあでも、結構一方的に夜久が手出すことはあるけどね』

1人より2人、2人より3人で行う作業は楽しくてそれにスグに終わる。

『じゃー、持っていくね。よいしょ…と』

雀田「ちょ、ウチらも持つって！！！」

『いーのいーの、今筋トレ中なんだ』

谷地「筋トレ、ですか？」

『うん、そう！ホラ2人とも早く来ないと置いてくよ！』

騒がしい体育館に戻ると、外の涼しさが嘘のような熱気に包まれる。

『ドリンクーー！持ってきたから各校持っていってね！』

「「「はい！！」」」

『(坂道ダッシュいいな、私もやろうかな)』

ゴー！という烏野キャプテンくんの声を聞いて、そんなことが何となく頭によぎった。