繋げ！②【ハイキュー】 (ページ14)

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『夜久助かった、ありがとう！！』

夜久「俺の家の方が近かったし、普段からもっと任せてくれていいんだからな」

翌日、宣言通り昨日買ったものたちを全部持ってきてくれた。私は練習そっちのけで早速作業に取り掛かる。

来週にはまたすぐ合宿の始まりだし、きっとすぐすっからかんになってしまうんだろうから。

黒尾「リエーフ、バンザイブロックすんなって！！」

灰羽「はいっ！すみません！！！」

夜久「リエーーーーフ！！！レシーブ！！」

灰羽「すいません！！！」

『ジャンプさぼらな〜い』

その結果、半泣き。

でもリエーフがここまで色々、おんなじことを繰り返し言われ続けるのって、黒尾からも夜久からも期待されてるからだと思うんだ。

それを本人に言ってしまうと変に調子乗るので言わないけど。

黒尾「今日も夜っくんスパルタだったな〜」

夜久「リエーフ、レシーブもろくに出来ねえくせにエースになるとか言ってるからだろ」

ガラガラ

『わ、ごめん』

黒尾「イヤン♡」

『何を今更』

夜久「そういえば、狼谷もリエーフには厳しいよな？」

3年5組、つまり私、というか私たちのクラス。
朝練後に作業が終わり私も教室に戻ると、ちょうど黒尾が上裸になったタイミングだが本当に何を今更、って感じなのだ。

コイツら普通に体育館でも着替えるし、暑ィ〜とかいってすぐ服脱ぐし。

『だってあのタッパだよ！？
リエーフは頑張ってるけど、練習で手を抜いたらそれがズルズル癖にもなるし、踏ん張ってやればできるのにやらないのがね。』

黒尾「目ざとく毎回気がつく狼谷もすげえよ」

『目ざとくとは何ですか』

そうやって何だかんだ後輩が大好きなんだというところに着地する、だってみんな可愛いんだもん。

『可愛い子にはなんとやら、ってね』

黒尾「ウンウン」

夜久「っていうかさ、狼谷昨日、烏野の新マネージャーにバレー見せるって言ってたけど、どうやって見せんの？」

『あ、たしかに。どうしよっかな』

そこまでは考えていなかった、どうしよう。
うーん、うーんと考え始めたところで黒尾が何かを閃いたよう。まだ慣れない手つきで携帯から電話をかけた。

その相手はなんと木兎くん。

『え、なんで』

黒尾「またやろうぜってお誘い？みたいな？」

と、なんとも突飛なアイデアだけど、悪くは無い。前にやろうねって話したし。

結局赤葦くんと木兎くんは二つ返事でOKをくれた。
また去年のようなミニゲームが出来たらたのしそうだな、けどそれまでにサポーターにも慣れておかないと。

あぁ、すごい。楽しいな。