繋げ！②【ハイキュー】 (ページ13)

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『えーっと、テープテープ』

夜久「湿布は？」

『うーん、いる。』

夜久「そういえば氷嚢1つ破れてたな、買ってもいい？」

『いいよ』

夜久「あれ、サポーター？予備ねえの？」

『ううん、これは自分用』

夜久「え、バレーやるの？！」

『仁花ちゃんに今度バレーボールしてるとこ見せてあげるって約束しちゃったし、怪我したとこはまだ怖いんだもん』

夜久「本当にそれだけか？」

うわ、出た。必殺上目遣い。私はこれに弱い。
他にもなんか隠してることあるんだろって目が語っている

『大学、バレー強いとこ受けようと思ってて。まだ秘密ね』

同世代の人には初めて告げた私の進路、それを知ると夜久は自分のことのように喜んで、幸せそうに笑ってくれた。

夜久「俺が扱いてやるからな」

『そしたら私は筋トレメニューでやり返すよ』

夜久「ハハっ、終わんねえな！」

『あぁ、何か言ってよかったかも。』

夜久「ん？何が？」

つか、さっきから俺質問してばっか。そうやって笑う夜久

『先生とか親とか以外に初めて言ったから。その、大学でまたバレーやること』

夜久「マジ？じゃあまだ俺しか知らねえのか！嬉しい！！」

『ふふ、そうかな』

夜久「つか、ポジションどーすんだよ。セッターか、リベロ？」

『まあ、音駒にいる訳だしまず大学受かったらレシーブ強化練習に混ぜてもらうつもり、ではいる』

夜久「受験、そっか。そろそろだよな〜」

『でも受験ばっか気にしてると春高予選すぐだし、その前に合宿あるし。本当に大変だね』

夜久「な！でも俺は楽しい！」

『夜久が楽しそうだと私も頑張れそう』

夜久「オレも」

『あ、私こっちだからじゃあ。』

夜久「おう、ちゃんと休息とれよ」

『うん。荷物ありがとね』

夜久「俺が責任持って明日の朝練に持ってくから、心配すんな！」

『はーい、また明日ね』

夜久「おう！またあした！！」

この前のあの出来事は、まるで夢のような感じだった。

明らかに夜久からのスキンシップは増えたし、あからさまになった。例えば今日されたような頭を撫でる、とか。

でもそれについて言及されることも私が言うこともない。

だから、たまに本当に夢だったんじゃないかって思う。夜久って、モテるし。満更でも無さそうだし。

あれ、そういえば夜久っていつからモテだしたっけ。確か前までは黒尾の方が背が高くて素敵♡とか言われてたし

『体育祭……か？』