繋げ！【ハイキュー】 (ページ49)

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海「5組は文化祭何するの？」

『ﾁｯ』

山本「えぇ、どうしたんスかAさん…怖いっす。」

夜久「黒尾のせいでコスプレすることになったから殺気立ってんだよ。」

孤爪「え、3人とも、コスプレするの？」

その日の部活終わり、バレー部でまとまってコンビニへの道を歩いているときにそれは起こった。

黒尾「僕は夏休みは部活ばっかで準備顔出せねえから、当日の仕事引き受けるって言っただけなんだがね……いたっ、ちょ、夜久さん止まって」

顔がそう言ってねえんだよ！って怒ってた。

けど、黒尾のいう通り夏休みは合宿もあるし、インターハイに出られたらそれもあるし。

黒尾に文句ばっか言ってられないのも現実。

『私が嫌なのはコスプレ写真館っていう催しじゃなくて、衣装は完成してからのお楽しみでもいいよね！って断る間もなく言われたことですね』

夜久「同じく」

衣装合わせのお楽しみ、怖すぎる。文化祭は校内向けと校外のお客さんたちに向けたもので合計3日もある。

もし仮にヒラヒラ可愛い感じの衣装だとして、それを計3日間も着ていないといけないというのはもう修行だと思う。

多分だけど耐えられないよね。

『海のところは何やるの？』

海「お化け屋敷だよ」

灰羽「あ！俺のクラスカップルゲームみたいのやるんです！皆さんで来てくださいね！！！」

孤爪「何それ」

芝山「半分に分かれたハート型の2つの札が男子と女子に振り分けられて、書いてある数字をもとに相手を探して1つのハートにするみたいです！」

『へぇ』

夜久「てか何で芝山が説明すんだよ」

『あれ、2人って同じクラスだったっけ？』

分かりやすい芝山の説明に納得したのは、彼の友人がリエーフと同じクラスで話を聞いていたからだそう。

それはまた面白そうな出し物をするんだな。

研磨のクラスは宝探し、虎のクラスは焼きそばらしい。

まだそれぞれ何をやるのかだけしか決めていないけれど、1年生は初めての文化祭だし、上級生はあの忙しくも楽しい時間を知っているからこそ、顔から楽しみって感情が滲み出ている。

研磨も、クラスの出し物がゲームに近いからか珍しく楽しそうだ。

『でもその前にインハイ予選だからね』

忘れてないと思うけど、というとみんなは一瞬だけギクッとして改めて引き締まった顔を見せてくれた。

あと1回練習があって、次にコイツらと顔を合わせるのはそのインハイ予選1回戦目。今から緊張してきちゃった。