繋げ！【ハイキュー】 (ページ46)

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澤村「次は負けません」

黒尾「次も、負けません」

ギリギリと言い出しそうなぐらいにギュッと握られた手、痛そう。それに、烏野のキャプテンくんも意外に高校生っぽい……？

烏養「次戦う時は今日みたいに行かねぇかんな」

直井「ああ、そうしてくれないと練習になんないからな」

振り返ってみればキャプテンだけでなくコーチたちも火花を散らしている。ほら見なさい、夜久と菅原くんも驚いちゃってるよ

『………うわぁ』

清水「澤村、楽しそう」

『え、あれで楽しそうなの？』

清水「うん、Aちゃんの所のキャプテンと大分仲良くなったみたい」

『確かに言われてみれば黒尾も元気っていうか、イキイキしてるように見えなくもない、かな…？』

清水「でも、次は負けないから。」

凛とした表情でそんなことを告げる潔子ちゃん。

虎たちと一緒に撃ち抜かれた。

『まあでも、私たちも負けるつもりはない！』

そうしてまたそれぞれ帰路につき、明日や明後日を過ごす。最後のインターハイ予選まで、あと少しだ。

「次降りるから、周りに寝てるやついたら起こしてやって」

「着きますよ〜」

「研磨も、ゲームそろそろやめなさい」

『………ぅん？』

海「やっと起きた」

『いやぁ、疲れたもんね』

夜久「確かに、狼谷ずっと走り回ってたもんな〜」

『みんなを差し置いて疲れたって言っていいのかって気持ちはあるんだけど、それにしても疲れたよ。この合宿』

窓際に座りたい夜久と通路側がいい海に挟まれてようやく眠りから覚めた私。

思えば、座席に座って荷物を整えたあと、落ち着いてから5分としないうちに寝落ちたような。そのぐらい、いつ寝たのかも記憶にない。

海「ホント、お疲れさま」

夜久「お疲れ」

『ありがとうね』

荷物をまとめた2人に置いていかれないよう、私も少し急ぎめに荷物をまとめた。降りる駅のアナウンスがされてほどなく、赤い集団が駅のホームに現れた。

直井「とりあえず学校に戻って荷物置いて、少しだけミーティングしてから解散だ」

「「「はい！」」」

『あ、こら。ボリューム抑えめで！』

私はこれを昔っから体育会系の悪いとこだと思ってる。

全力で返事をするのは良いことだし、私もずっとそれが正しいと思ってやってきた。

けど、外はまた別だ。それも駅のホームとか、沢山の人に迷惑がかかる可能性のある場所。

今はあんまりそういう人には会わないけれど、5年前ぐらいはそういう先生ばっかりだったっけ。それに、私たちの1個上までの代は【そういうの】がとても多かった。