繋げ！【ハイキュー】 (ページ38)

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『……3年、マジですか』

黒尾「お、3年間一緒」

『うん』

夜久「初めて一緒になったな！」

『うん』

海「俺だけ4組か、ちょっと寂しいな」

何となく楽しみでもそうでもなかったクラス替え、ビックリするぐらいにコイツらと離れることがない。

『……なんか、夜久さ』

夜久「ん？」

『ウェイト増やしたりしてる？』

夜久「お、気付いた？
どんだけ上手なレシーブが出来ても、やっぱり体格差あると吹っ飛ばされるからな」

『そっか』

夜久「そういうお前は身長また伸びたんじゃねえの」

『明日分かるね、身長測定あるし。夜久との差がどんだけになるか楽しみだ』

たまには私も身長いじりやってみたいしね、態とらしく笑ってそう言ってみた。

夜久「そ、そーかよ！！」

あれ、全然怒んない。

黒尾「つか、1年めちゃめちゃデカいのいなかった？」

『ハーフの子』

海「確か、ハイバって呼ばれてた気がする」

『捕まえるしかないな』

黒尾「休み時間1年のとこ行くぞ」

『ガッテン承知』

そして私は黒尾と共に休み時間に1年フロアへ偵察に行った。

夜久と海はお留守番、私たちの代わりに先生の所へ行って入部届のことを聞いてくれている。

『あの子だ、確かにハイバって呼ばれてんね』

黒尾「おーい、そこのデッカいの！」

「？？はい！何スか？」

『(で、でかい……)』

改めて、目の前まで来てくれたけれど目の前に立たれると大きさが際立つ。見上げて話さないといけないの辛い。

黒尾「バレーボール、興味無い？」

「やったこと無いっすけど……」

『今日の放課後も部活やってるから、良かったら体育館見に来てよ。
君ぐらい身長あったら直ぐに上達できるかも』

「ホントですか！？！」

『うん。あ、名前聞いてもいいかな？』

「灰羽リエーフです！」

それが、初めての彼との出会いだった。

その時は割と好感触で、放課後の体育館にも見学しに来てくれたことを今でもよく覚えている。

『夜久、いい加減機嫌なおしてよ〜』

夜久「別に悪くねえし」

でもあの子はいけない。素直すぎてダメ。

身長があれば有利だよ、という話をした矢先で部活に顔を出し夜久に身長の話をした。

まだ部員でもない後輩を怒ることは出来ず、こうして機嫌の悪い夜久衛輔が完成してしまったのだ。

『もー、普通にしてたら可愛いんだからさぁ。ほら笑顔、ね。』

夜久「………ハァ？」

『え？』

私の言葉にさらに眉間にシワが寄った気がするのは、気のせいじゃないと思うんだけど………なんで？