繋げ！【ハイキュー】 (ページ37)

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『疲れた……』

あれから、日が暮れてボールが見えなくなるまでバレーボールを続けた。

流石音駒のレギュラーたちというか、私が上手く繋げなかったボールも、上がっていれば何とか繋いでくれるから中々終わらない。これがまたしんどい。

私は1人お風呂に浸かりながら今日のことを思い出していた、既に筋肉痛になりつつあるのがもう辛い。

明日起きたときのことを考えるのが怖いな

『……明日部活じゃん』

怠くて重い身体を引きずって、どうにか学校には辿り着けますように。そう祈りながら布団を深く被った。

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『………泣きたい』

「センパイ？どーしたんですか？」

『筋肉痛が、酷くて』

「筋肉痛？珍しいですね」

虎谷はいつものように明るく話しかけて来るのだが、私にはそれに応えられるような元気はない。体痛いから最低限しか動かしたくない。

『夜久と黒尾と海のせい』

「え、バレーでもしたんですか？」

『した』

「………なんていうかセンパイたちって、仲良しですよね」

思いもよらぬ言葉でまた驚く、そして驚いたときに動いた筋肉が悲鳴をあげる。私も悲鳴をあげる。

『あ、待って……いだぃ』

夜久「情けねえぞ〜」

『誰のせいだと思ってんですか』

黒尾「昨日は夜っくんお楽しみでしたもんね」

「『言い方！！！』」

海「俺も楽しかったけど、黒尾は楽しくなかったの？」

黒尾「確かに昨日はね久しぶりにあんな笑わせて貰ったな〜」

『あ、服ね』

夜久「黒尾表出な」

もうこのやり取りは恒例にもなりつつある。

夜久に対して身長の話はタブーだっていうのに、黒尾は懲りずふっかけ続けるし海は上手い具合に誘導をする。

私は今のところその件ではやらかしてないけどね！

『……そういえば、体育館の点検やら修理やらが入るから今年度の体育館練習は明日が最後か』

ちょうどいいし、宮城に顔出しに……やめとくか。

海「その分たくさん筋トレ入ってるよ」

『あー、うん。コーチから大量にメニュー預かってるよ』

夜久「ちなみにその筋トレは狼谷監修では…？」

『ない』

「「「よっしゃあ！！」」」

『失礼な』

私が口を挟んでないと分かると途端に喜ぶ部員たち、許さん。

ゴールデンウィークの合宿ではみっちりしごいてやるんだからね。今のうちにゆっくり筋繊維を休めて、そして覚悟しておくといい

黒尾「顔が不気味になってますよおジョーさん」

『本当に失礼しちゃう』