繋げ！【ハイキュー】 (ページ25)

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夜久「山本、今のいいサーブだったなあ！！」

山本「あざっす！！！」

夜久が可愛い、とか。

『実はそんなことを思ってないこともないのが、嫌だ………』

分かりずらい。それにこの気持ちは恋愛のうんぬんではないと思いたいけど、どうしてか顔を合わせずらい。

やっぱり恋愛のうんぬんなんだろうか。

それよりなにより、マネージャーになっておいて部員に恋してます！とかいうの失礼すぎる。そんな様子じゃあ、先輩たちからああいう言われ方しても致し方ないというか

『(そういう好きだったとき、別に私の方から想いを寄せるだけならいいだろう)』

黒尾「じゃあラスト3本！手ぇ抜くなよ〜」

サーブ練で部活が終わって、私は今日もマネージャーとしての仕事に専念する。最近は私がバレーボールをすることはすっかり無くなった。

来年度になって後輩たちがたくさん入ってからはあんなにボールに触れる機会が増えるとは思ってもいなかったけれど、それはまたおいおい話すことにしよう。

『お疲れさま、飲み終えたボトルは赤いカゴに入れといてね！』

「「「はい！！！」」」

『(うん……今日も相変わらず圧が強い)』

黒尾「狼谷、仕事終わったらちょっと時間取れる？」

『分かった』

なんだろう、黒尾からそう言われるのは珍しい。

でもあんまり待たせるのも良くないし、早めに仕事終わらせないとな。急ごう。

『効率重視で行かないと』

まずは干してあるビブスを回収して畳みつつ、ボトルが集まったらそれを洗って乾かすところまでいったら残りのビブス畳めばいっか。今日は仕事量少なくて助かる。

「せんぱーい！手伝います！」

『え、いいの？』

「勿論です！ドリンクやっちゃいますね！！」

と、練習後でクタクタなはずなのにそれを感じられないぐらいに元気な虎谷。その笑顔に心が浄化されていくようだ。

『じゃあビブス畳んだら部室持っていっちゃうから、何かあったら声かけてね。』

「はい！」

『重いから気をつけて！』

「は、はいっ！」

なんて、よく考えたらそれを言われるのは私側のはずなのに、クラスの女の子たちや合宿のときのマネージャーのみんなと接する気持ちでいたせいで変なことを口走ってしまった。

もう、あんなことを考えはじめてからこんなことばっかだ。

そうやって思うこと自体良いことじゃないと思うけれど、やっぱり息抜きは必要だろう。友達に連絡をしてみたら、都合の良かった明日の放課後に会えることになった。