繋げ！【ハイキュー】 (ページ3)

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「「ありがとうございました！！」」

結果は梟谷相手に善戦をしたもののストレート負け、試合内容はなんとなく悪いようにも見えなかったけど、やっぱり全国大会出場常連だと納得させる安定感だった。

『おわった』

じゃあ、帰るか。

ギャラリーから降りて、体育館の入口から中を覗いて友達を見つける。

「狼谷、来てたのか。」

『うん。帰ろうと思ったら引き止められた』

「どうだった？」

『まだまだだね、がんばれ。あたし帰るから、挨拶ぐらいはしとこうかなって』

「はァ〜〜〜！？まだまだ！？」

『……うん、相手のエースが不調だったタイミングで点を稼げなかったのは痛いんじゃないかな。
相手が相手だったって言うのはあると思うんだけど、音駒も全国目指してるんでしょ？』

「他には？」

『みんなボール見すぎ』

「……お前、この後時間ある？」

『えぇ、何いきなり。ちょっとだけならいいよ』

「じゃあ終わるまで待ってて、そんなかかんねえと思うから。」

『……いいよ』

「ハハッ、超嫌そう！」

そうやって体育館の中に戻っていく同級生3人を見送って、今度は体育館の入口から中を覗いていた。

「おー、お前背ぇ高いな〜！何センチ！」

『え』

「あ！女子にしてはって意味な！」

『174cmですけど』

「あ、もしかしてマネージャー？」

『違います』

この人、梟谷のエースだ。

『ボクトコウタロウ』

「俺のこと知ってんの？」

不思議そうな顔して、私の顔を覗き込んできた。距離感。

『2年生ながら梟谷のエースで、中学での試合見たことある』

木兎「ん？中学のときから俺のこと知ってるの？バレー経験者？」

『あっ、いや……』

しまった、そう思ったときには木兎光太郎からありえないぐらいの距離感で質問攻めをくらっていた。しんどい。

「木兎さん」

木兎「あかーし！」

「また絡んでたんですか、困ってますよ。」

『いえ、お気になさらず』

「木兎さん、集合です」

木兎「分かった！じゃあまたね」

『え、あ……はい』

ボクトコウタロウ、嵐のような人だった。

プレーもさることながらその人となりも嵐とか台風みたいに感じた。あとは威圧感。

木兎くんが体育館の中へ戻ってから大体20分ぐらいして、ようやく今日の部活が終わったらしい。

海、黒尾、夜久と知らない子、合わせて4人が私の元にやってきた。

黒尾「待たせたな、悪い。この子研磨。1年生」

『狼谷です』

軽く挨拶をすると、研磨と紹介されたその子は会釈をした。

『で、何の用事ですか』